教育福島0191号(1995年(H07)11月)-034page
教育事務所発
〈わたしの学校・ぼくらの活動〉
県中教育事務所
〒963 郡山市細沼町2-9
TEL (0249)35-1483(代)
かろやかなマーチにのせて(安積一小)
「ほんとうの空」に響くドラム…
郡山市立安積第一小学校
「開会式で最初に拍手をもらう」
これが、夏季国体の開、閉会式で役員入場の先導にあたる鼓隊三十七名の合言葉でした。
練習は、昨年五月から始まりました。二十センチメートル四方の板にゴムマットを貼りつけて、スティックでたたく練習。スティックだけを持って体育館を右に左に歩く練習。見学の友だちもあっけにとられるばかり。それでも、「カチカチ」と聞こえていたスティックの音が、だんだん「ドドッドドッ」に変わりました。期待が高まる音でした。
季節は、二度目の夏を迎えました。夏休みもを終わりに近づいたころ、石井国体局長さんが激励においでになってお話しいただいたのが、冒頭の「開会式で最初に拍手をもらう」でした。「ハッとしました」と子どもたちの日記にあったように、この一言が、一層子どもたちのがんばりを引き出してくれたようです。
さて、本番の九月九日。白を基調としたブルーのアクセントをつけた制服に身を包んだ子どもたちが、かろやかなリズムのドラムマーチにのって入場しました。動きをそろえて隊列を変える華やかさで、約百十名の役員団を見事に先導できました。
本当に最初の拍手をいただきました。それもドラムに負けないほどの大きな拍手でした。何人もの子が、涙を見せました。三十七名をひとまわり大きく成長させた拍手でした。
基礎学力の向上を目指して
鏡石町立鏡石中学校
平成六年度から県教委の指定を受け、鏡石中・鏡石一小・二小の連携の下に基礎学力の向上を目指した研究を推進しています。
「主体的に学ぶ子どもの育成」を統一研究主題として、小・中学校合同の授業研究会を年間三回実施するなど、学力向上の手立てを探っています。
今までに、「新しい学力観に立つ学力とは何か」「そのための授業改善の方向は何か」が明らかにされつつあります。
授業での具体的な取り組みとして、国語では「漢字学習や音読の場の設定」「個別指導を取り入れた授業」、算数・数学では「練習問題や個に応じた課題学習」「系統性と発展性をおさえた指導」、英語では「単語学習の場の設定」「口頭・筆記による基本文の学習」「表現を多く取り入れた学習過程の工夫」などを行い、学力の向上をねらっています。
今後、家庭学習及び授業以外での自発的な学習の在り方も含め、日常見逃しがちな学習に取り組む姿勢を見直し、基礎学力が確実に向上するよう努力したいと考えています。