教育福島0191号(1995年(H07)11月)-035page

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自ら活動できる子どもを目指して

石川町立中谷第一小学校

 

今日も子どもたちが、肩をすりよせ背伸びをしながら「いきものなかよし地図」にピン止めをし、満足げに教室に帰って行きます。少しずつ、学区内のいきものの住む場所が見えてきたようです。これは、通学途上や休みの日に自分で見つけたいきものを植物群、動物群、に色別された用紙に自分で絵をかき、見つけた場所にピンで止めていく活動なのです。地図の名前は、いきもの地図ですが、活用の範囲を考え、学区内の名所・旧跡なども入れられようになっています。「いきもの地図」は近年地域に住んでいながら、自分の回りを知らないで過ごすことが多くなっている子どもたちが、地域を自ら発見する手立てなのです。

本校は、学校目標、努力目標などが常に子どもの目に届くよう、子どもたちが自ら気付くよう、配慮しています。「おはようございます。」と昇降口を入ると壁面一杯に学校の目標があり、靴箱上には学校目標の努力事項「元気にあいさつ」「しっかり歯みがき」「しっかり走ろう」「本読み百さつ」の浮き文字が目に入ります。

子どもたちは校庭を走り、東北一周をめざし、自ら壁画の東北地図のピンを移動します。学校目標の「きたえる子ども」なのです。そして、いきもの地図に向かいます。「進んで学ぶ子ども」に挑戦です。高学年の子が小さい子の手助けをして今日の発見が地図に載ります。秋の遠足は、縦割り班で、この地図の中から目的地を探し、実施します。その目的地に行った感想発表は、他のグループに刺激を与え、子どもたちの喜びをさらに大きくしています。

このように子どもたち一人一人が活動の場を持てる喜びを今後も大切にしていきたいと思います。

 

学習・遊び・コミュニケーションの統合の場としての学校環境づくり

 

学習・遊び・コミュニケーションの統合の場としての学校環境づくり

三春町船引町学校組合立要田中学校

 

本校は、平成三年六月自然環境を生かした近代的な教科教室型の校舎として完成しました。この学校環境を生かすために、『学習・遊び・コミュニケーションの統合の場』としての学校環境づくりに努めています。

主な実践活動を取り上げると次の四点になります。

1) 潤いのある生活の場として

中庭を「語らいの場」として整備し、また裏山を「創造の場」として活用する。

2) 生徒が主体的に学習する場として

花壇を造成し、学級花壇にはハーブ類を植え、学校生活に利用したり、また、家庭の協力を得てひまわりを栽培したり、一人一鉢運動等の体験活動を取り入れる。

3) 生徒の発表力・表現力の育成を目指す場として

生徒会主催によるひまわりの趣旨収穫コンクールや観察記録の発表及びひょうたん巣箱の作成に取り組む。

4) 人としての生き方を追求する場として

 

体験活動や朝会を利用した環境教育などを通して自己を見つめなおす場とする。

 

体験活動や朝会を利用した環境教育などを通して自己を見つめなおす場とする。

本校では、平成五・六年度の二年間にわたり、学校環境緑化推進校として校舎内外の美化に努めてきました。特に、生徒会が中心となって取り組んだ「裏山の小鳥を中庭に呼ぼう」運動では、家庭、地域の協力を得ながらひまわり・ひょうたんを栽培し、収穫したひまわりの種子は小鳥のえさに、ひょうたんは巣箱にと利用しました。

この活動を通して、子どもたち同士のコミュニケーションが深まりました。さらに、この運動は地域の環境保全としても継続させていきたいと考えています。

 

 

 


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