教育福島0191号(1995年(H07)11月)-042page
平成八年度県立高等学校生徒募集定員決まる
全校で四十人学級編制
光南高校に総合学科・あさか開成高校に全日制課程(単位制)を新設四校八学級で学科転換・学科改編
去る十月二十六日、県教育委員会は、平成八年度県立高等学校の募集定員を発表しました。
その主な内容をお知らせします。
なお、各高等学校の募集定員数については、次ページ表1のとおりです。
一 基本方針
(一)平成八年三月の各地区の中学校卒業者数や志願の動向を考慮しながら、進学希望者を適正に受け入れるよう募集定員を策定する。
(二)「公立高等学校の設置、適正配置及び教職員定数の標準等に関する法律」(第五次)の改正により、一学級の生徒数は四十人を標準とすると定められた。そのため、これまでそれぞれの地区の生徒の減少に応じて、四十人学級編制の措置を講じてきたが、平成十年度の完成を目指し、全県において、四十人学級編制の措置を講ずる。
ただし、四十人学級編制に伴い、進学希望者の適正な受け入れを可能にするための必要な移行措置を講ずる。
(三)学校の適正な配置並びに学科の編成等については、県学校教育審議会からの答申(平成五年六月十五日付け)に十分配慮する。
特に、平成八年度は総合学科を設置する。
(四)公立高等学校と私立高等学校の募集定員比は、おおむね現状を維持するものとする。
(五)定時制の課程については、地域の実態並びに各学校の志願状況に配慮し、適切な措置を講ずる。
(六)単位制については、全日制課程において拡充を図る。の六点です。
二 募集定員
全日制 二二、六〇〇人
(前年比 一、〇七一人の減)
定時制 四〇〇人
(前年比 一〇〇人の減)
通信制 五〇〇人
(前年比 増減なし)
三 四十人学級編制
従前、四十五人標準とされていた学級のすべてを四十人学級として編制します。
四 四十人学級編制に伴う移行措置による学級増
福島西高校普通科一学級、福島東高校普通科一学級、福島南高校文理科二学級、安達高校普通科一学級、須賀川桐陽高校普通科一学級の五校六学級です。
五 学級減
遠野高校普通科一学級、四倉高校家政科一学級の二校二学級です。
六 学校・課程新設
矢吹高校普通科四学級を廃止し、光南高校総合学科八学級を新設します。安積第二高校をあさか開成高校と校名変更し、全日制単位制課程国際科学科四学級を新設するとともに、定時制単位制(昼間)普通科二学級を学級減します。
七 学科転換・学科改編
安積女子高校英語科一学級を普通科一学級に、郡山商業高校の商業科四学級を国際経済科二学級、流通経済科二学級に、相馬農業高校飯舘分校産業技術科一学級、家政科一学級
を普通科二学級に、新地高校家政科一学級を普通科一学級に、それぞれ、学科転換・学科改編します。
八 男女共学化
郡山高校英語科を男女共学とします。
九 学科名変更
いわき海星高校水産食品科を食品システム科に、水産工学科を海洋工学科に変更します。
十 募集停止
会津工業高校本郷分校窯業科一学級を募集停止とします。
※ 学級増、学級減、学科新設、学科転換、学科改編等の状況については表2のとおりです。
※ 十月二十六日に県庁内記者クラブで行われた募集定員発表の際、特に「各中学校においては、保護者と緊密な連携を図り、生徒の興味・関心、能力・適性の的確な把握に努め、適切な進路指導に、万全を期するよう期待します。」との教育長談話がありました。
表2 平成8年度県立高等学校生徒募集における学級増、学級減、学科新設、学科転換・学科改編等の状況