教育福島0191号(1995年(H07)11月)-045page
美術館だより美術館紹介
〜調査研究に基づく企画展や多彩な普及事業の推進〜
昭和59年の開館以来、福島県立美術館は系統的な収集はもとより、調査研究に基づいた企画展や多彩な普及事業を推進するなど、美術情報の発信基地としての幅広い活動を行ってきました。
本館は近代以降の国内外及び本県にゆかりの深い優れた作品を収集の柱としています。中でも、20世紀アメリカ写実絵画の巨匠として知られるワイエスやフランス人印象派のモネ、ピサロ、ゴーギャンらの作品が親しまれています。また、日本画の速水御舟、洋画の岸田劉生、本県出身では、大正期に活躍した天折の洋画家関根正二、独特の近代文人画な境地を開拓した酒井三良、「会津の冬」シリーズで名高い斎藤清の膨大な版画コレクションなどが代表的な収蔵作品です。これらの作品は、年4回の展示替えを行いながら、2階の常設展示室で紹介しています。
普及事業としては、鑑賞講座やギャラリートーク、子どもから一般までを対象とした各種の実技講座、映画会や講演会の開催など、県民の多様な二ーズに応じた多彩な事業を展開して、「みる・きく・つくる・かんがえる」空間の創造に努めながら、今後とも地域文化に積極的に貢献していきたいと考えています。
−常設農観覧料−
一般・大学生 250円
高校生 150円
小・中学生 100円
ギャラリー・トーク「アンドリュー・ワイエス展」
わんぱくミュージアム「ダンボールであそぼう」
親と子の美術教室「体験してみよう、インド藍」