教育福島0192号(1996年(H08)01月)-008page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

特集1

 

平成7年度福島県公立幼稚園・小・中・盲・聾・養護学校

教職員研究論文入賞者決まる

 

応募総数84点 特選4点 入選11点

 

平成七年度福島県公立幼稚園・小・中・盲・聾・養護学校研究論文の募集に県内各地区の教職員や学校から八十四点の応募がありました。

各教育事務所の第一次審査及び義務教育課の第二次審査を経て、論文の最終審査会は、去る十一月六日に、四名の審査委員の先生方によって行われました。

その結果、次の四点(個人三点、団体一点)が特選となり、十二月二十日に、自治会館において表彰式が行われました。

 

〈特選入賞〉

 

○山本靖

(会津若松市立城西小学校)

「具体的な体験や活動」を取り入れた社会科の授業のあり方についての実践的考察

−精選の仕方の工夫と単元構成の工夫−

○斎藤利夫

(福島市立杉妻小学校)

一人ひとりの個性を生かしながら、豊かな身体表現力を育てる指導

○郡山市立郡山第一中学校

(代表 校長 吾妻幹廣)

個を生かし育む授業の創造

−一人ひとりのよさを生かす評価の工夫−

○鈴木哲明

(郡山市立東芳小学校)

思いやりの心を持ち、広い視野に立って行動できる子どもの育成

−国際理解教育を通して−

 

また、十一点の論文が入選となりました(別表参照)。

本年度の応募論文を見ると、新しい学力観に立った授業改善等の研究とともに、今日的な教育課題を踏まえた幅の広い実践研究も数多く見られました。

 

〈審査委員〉

 

中村嘉男(福島大学教育学部教授)

庄司他人男(福島大学教育学部教授)

小林四郎(元福島市立福島第一中学校長)

椿薫(元福島市立福島第四小学校長)

 

〈審査の観点〉

 

1) 研究の意図が明確で、主題は適切であるか。

2) 研究の対象が明確であるか。

3) 研究の計画及び内容が適切であるか。

4) 論旨が一貫しており、説得力があるか。

5) 必要な資料が精選され、整えられているか。

6) 結論の導びき方は適切であるか。

7) 今後の実践に生かす手立てを講じているか。

 

〈審査講評〉

 

○新しい学力観に立って授業改善を積極的に進めようとする姿勢が見られることは大変よろこばしい。

○授業改善をねらった指導技術の開発のために示唆を与えるものとして、児童生徒の学習過程をイメージして作成されたコンセプトマップ(学習概念図)や多様な学習を展開できるように努める対話学習の導入などがあった。

○新しい考え方、新しい学説に積極的に取り組む姿勢が見られた。

○各人の研究の中に、教師による一人ひとりの児童生徒の確かなとらえと思いやりが伺えた。

○研究内容が他の教科学習活動や教科外活動等に適応できる有用性のある研究が目立った。

・研究論文に必要な資料を精選し、論旨をそこねないようにする必要があった。

・様々な調査・テストが行われているが、解釈が独善的にならない

 

 

 


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は情報提供者及び福島県教育委員会に帰属します。