教育福島0192号(1996年(H08)01月)-022page
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思いやりの心を持ち、広い視野にたって行動できる子どもの育成
−国際理解教育を通して−
郡山市立東芳小学校教諭 鈴木哲明
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一 研究主題設定の理由
「国際理解を深め、わが国の文化と伝統を尊重する態度の育成を重視すること」と教育課程改善の第四のねらいに明確に示されている通り、今ほど国際社会に生きる日本人の育成が強く叫ばれている時はない。しかし、「外国人に会ったら逃げる」と答える児童が、半数にも及ぶのが現実であった。
国際理解教育とは、特別な学校でのものと考えていた教師自身の姿勢を反省し、二十一世紀の担い手である子どもたちの国際性を育むことが、最大にして、緊急の課題であるととらえ、本研究主題を設定した。
二 研究主題の基本的なとらえ方
本研究では、次の三つの視点に基づいて研究を行った。(資料1)
〈視点1〉人間尊重
差別や偏見をなくし、広い視野を持ち、相手の立場に立って行動できる児童の育成を図る。
〈視点2〉文化理解
自国・他国の文化に興味を持ち、主体的に自己の考えを表現できる児童の育成を図る。
〈視点3〉国際感覚
世界の様子や出来事に興味・関心を持ち、国際協調や協力のできる児童の育成を図る。
三 研究仮説
1 研究の焦点化
本研究は、人間としてのよりよい生き方を探るものであるため、教育活動全体を通して行う。特に、道徳教育を根幹として、各教科の中で、国際理解教育との関連を重視して指導するものとする。
2 研究仮説
学校教育と国際理解教育との関わりを明らかにして、教育活動全体を通して意図的・計画的に次の手立てを取りながら指導し、実践の場で生かすよう支援していけば、広い視野にたった行動ができるであろう。
(1) 研究のねらいに関連のある単元や題材、主題を見直し、年間計画の中に位置づけ、重点化を図り指導する。
(2) 学級経営の中で、児童の意識化を図る。
(3) 特別活動やその他の活動の中で、実践的活動を支援する。
四 研究内容・方法(略)
五 研究計画(略)
六 研究の全体構想(略)
七 研究の実際
1 道徳及び各教科、特別活動と国際理解教育との関連研究
現行の学習指導要領が、国際理解教育とどう関わっているかを探り、道徳、各教科、特別活動ごとにまとめた。
資料1 研究の方向
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