教育福島0192号(1996年(H08)01月)-043page

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生涯学習と学校の役割

田島町立針生小学校

 

本校では、平成六・七年度の二年間にわたり、田島町教育委員会より「生涯学習推進校」の指定を受け研究実践に取り組んできました。

研究主題を「生涯学習社会の中の学校の役割」とし、次の二点を研究の柱として研究を推進しました。

一、生涯学習の基礎としての学校のあり方

二、生涯学習の機関としての学校のあり方

一においては、学校教育が生涯学習の基礎を培う場と位置づけ、算数科を中心として、新しい学力観に基づく自己教育力の育成をねらいとしました。中でも、少人数学級の特性を生かし、児童の内発的な学習意欲の喚起と、個に応じた教師の支援に力を入れ、授業の改善に努めました。

二については、学校が地域の人々の生涯学習に資することをねらいとして、いくつかの試みをしました。具体的には、学校の施設の開放として、体育館や校庭、図書室などを積極的に開放してきました。連携の面からは、運動会をはじめとする学校行事や児童会行事にも保護者だけでなく地域の人々全体に参加を呼びかけました。また、授業における地域人材の活用や、歳の神や地域奉仕活動への児童や教職員の積極的参加などもあります。さらに、地区の生涯学習推進委員等との連携を図って、料理教室や地域理解などの学習講座の開設も試みてきました。学校だよりやPTA会報も全戸に配布し、情報の提供に努めています。

これらの活動を通して、学校と地域の人々との交流が多くなり、児童や教職員と地域の人々が一緒に考えたり、活動したりすることのよさが感じられるようになってきました。

今後も、学校が地域においてどんな役割を果たすべきかを考え、一層の連携を図っていきたいと思います。

 

お正月の楽しみ「おはじき」「お手玉」

 

お正月の楽しみ「おはじき」「お手玉」

 

学校週五日制対応事業

−親子で仲よく活動−

南郷村教育委員会

 

平成六年度に学校週五日制対応事業の県指定を受けたのをきっかけに、平成七年度より村の指定として「ジョイフルサタデープラン事業」に取り組んで参りました。

今年度は、四地区の応募があり、それぞれの地区の計画のもと、活動を展開しております。第二、第四土曜の活動が中心ですが、地区の都合により、日曜、夏休みなど年間七〜八回の事業をお願いしてあります。

主な事業を紹介しますと、山菜とり、川遊び、サイクリング、クリーン活動、親子旅行、ナイターグランドゴルフ、キャンプ、収穫祭、手打ちそば作りなど自然体験活動が主ですが、クリーン活動や親子で弁当を作り地区の老人へプレゼントをするボランティア活動など多彩な事業を展開しております。

昨年から引き続き活動をしている上町地区は、子どもが中心となり、計画し、活動をしています。子どもができないところを親が協力するという新しい試みもみられます。

少子化現象により、かつて地区で培われてきた伝統行事や遊びの中で先輩から後輩への指導などが薄れつつあったわけですが、友だち同士の交流、親子のふれあいの輪、地域のまとまりなど素晴らしい成果があり、復活の兆しがみられます。

次年度からも村内二十三地区の子ども全てが、現在不足していると言われている自然とのふれあいや体験、スポーツ、文化活動等を通して、豊富な経験や異年齢集団の交流を図っていけるように村の指定事業に各地区が積極的に応募して頂くよう働きかけていきたいと思います。

 

収穫祭でもちつき体験

 

収穫祭でもちつき体験

 

 

 


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