教育福島0192号(1996年(H08)01月)-050page
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ふるさと探訪
県指定天然記念物(地質鉱物)
石川のペグマタイト鉱物一括
所在地
石川郡石川町字高田二〇〇番地の二
石川町立歴史民俗資料館
所有者
石川町・金内勇・野木ヨシ
石川町周辺には、今から約一億年前の白亜期の新期複雲母花岡岩類にともなって形成されたペグマタイト(巨晶花嵐岩一が分布しています。岐阜県の苗木と並んで日本で有数の鉱物産地として知られてきました。ペグマタイトとして最も普通に見られるものとして、石英・長石類・雲母類などですが、地殻中で存在量の少ないウラン・リチウム・ベリリウムなどの希元素鉱物もあります。
当資料館には、石川町周辺に分布するペグマタイトを構成する鉱物の主要なものをほとんど網羅しています。特に五十pを超える水晶や緑柱石の結晶、十五〜二十pの電気石、またモナズ石・コルンブ石などの放射性の希元素鉱物など多様な鉱物が保管され、学術的にも貴重であるとして、平成七年三月三十一日付けで県指定天然記念物に指定されました。
電気石
煙水晶ぺグマタイト
県指定重要無形民俗文化財(風俗慣習)
古殿八幡神社の流鏑馬・笠懸
保護団
体古殿町流鏑馬保存会
保護団体の住所
石川郡古殿町大字松川字新桑原三一番地古殿町教育委員会
所在地
石川郡古殿町大字山上字古殿六七番地
毎年、十月の第二土・日に行われます。社伝によりますと、康平五年(一〇六二年)源頼義が東征の際に、この地で利を失い、そのため京都の男山八幡に誓して勝利を得、康平七年(一〇六四年)に八幡神社を創建しました。その後建久五輝(一九四年)に源頼朝より当時の竹貫の領主を通じて社地の寄進があり、これを記念して領内の兵士に始めさせたと伝えられ、推定ではありますが約八百年も続いていると言われています。
祭礼前日の宵祭りには、出陣式、宵乗り、御伺向とお寵があります。体擦りの早暁には大平川で素裸での沐浴、水取り(馬の足洗いとも言う)、祭典行列、獅子舞の奉納、笠懸《現在は、宮司の家の千木(屋根上の両端で交差している木)に向かって矢を放つ》、そして流鏑馬が行われます。
この流鏑馬で、ことに笠懸が行われているのは当地だけであり、また人馬の潔斎、人馬の神社参拝、お籠りなどが古式に則って伝えられて高い価値を有するとして、平成七年三月三十一日付けで県指定重要無形民俗文化財に指定されました。
流鏑馬
笠懸
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