教育福島0193号(1996年(H08)02月)-035page
した実践の検証
(4) 自作の統一テストや自校プランの作成
三 おわりに
児童生徒の学習活動が望ましい姿になりつつあります。更に、課題解決に向かって努力し、一人ひとりに確かな学力を身につけさせていきたいと思います。
走る楽しさを求めて
(女子駅伝部)
いわき市立勿来第二中学校
「一位は勿来第二中学校だ」平成七年度県駅伝競走大会の二区中継所に声が響き渡りました。本校は五年連続県大会制覇を目指し、一区選手からトップに躍り出て他のチーム選手の背中を一回も見ることなく快走して県大会で優勝し、東北・全国大会三年連続出場の切符を手に入れました。
本校では、生徒数百八十七名の小規模な学校で、陸上駅伝部は平成四年四月に正式に創部されてから今年で三年目、部員は現在四十数名を数えます。
陸上駅伝は他の運動に比べ運動量が多く、忍耐力や自己の可能性に挑戦する強い精神力が要求される厳しいスポーツです。しかし、部員は、毎日の早朝練習、放課後の練習と、休日返上の猛練習に喜々として参加しております。
本校のモットーは、文武両道に秀でることであり、「明るく仲よく元気よい生徒の育成」を目指し、部活動においては全員参加を基本として「栄光に近道なし」のスローガンのもと、活発な活動をしております。
その中で女子駅伝部部員は走る楽しさを求め、今日も明日も友情の絆を強めながらがんばっています。特に今年度は、女子駅伝部員から全国中学校陸上大会一、五〇〇mで全国一位になった選手が誕生しました。
本校では、運動で美しい汗を流して心身を鍛練し、友愛・責任・克己などの態度を育成し、生徒一人一人が自己実現できるよう今後も支援していくつもりです。
自然を愛する心を育む環境緑化教育
いわき市立小玉小学校
本校では、平成六・七年度の二年間、福島県学校緑化推進委員会から指定を受け、児童の積極的な緑化活動とともに、学校・地域環境の浄化にも目を向け、「見る−感じる−行動する」をスローガンにして、学校・家庭・地域が一体になって環境緑化活動を進めてきました。本年度の福島県環境緑化コンクールでは、これまでの環境緑化活動が認められ、県林業協会長賞を受賞することができました。
これまでの主な活動内容として、
1 各教科での活動
(1) 学年園・栽培園での草花栽培
(2) 環境緑化関連授業研究の推進
2 特別活動での活動
(1) 花壇・プランターでの草花栽培
(2) 通学路・駅周辺のクリーン運動
(3) 親子奉仕作業
3 創意の時間での活動
(1) 一人一鉢の草花栽培
(2) 稲作・野菜の栽培−収獲祭
4 地域の協力
(1) 地域あげての国体の花づくり
(2) 市民学校−菊づくり
これらの活動から、児童の緑化に関する興味・関心が高まるとともに、地域環境にも目を向けられるようになり、環境浄化への意識が少しずつ変化してきたこの頃です。今後とも美しい学校環境づくりを通して豊かな心と自然を愛する心を育てるとともに、学校が地域環境づくりの発信基地となることを目指していきたいと思います。