教育福島0194号(1996年(H08)04月)-015page
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地域の伝統やよさを生かした道徳教育の推進・家庭や地域社会の教育力の向上をめざして貴重な提言
−県北地区(平成7年度)道徳教育振興会議−
平成七年度福島県道徳教育振興会議が県北地区・二本松市を中心に開催されました。
この会議は、毎年各教育事務所単位に巡回して開催し、学校・家庭・地域ぐるみの道徳教育を推進させるために実施されているものです。
二本松地区の各分野で活躍されている二十人の委員の方々から、国際化・情報化・価値観の多様化などの社会の変化に対応する道徳教育の在り方について貴重なご意見をいただき、提言としてまとめました。
伝統ある城下町で育まれた教育観をふまえた二本松地区ならではの「提言」、「道徳性をはぐくむ地域や学校の活動の紹介」、「提言エピソード」の一部を紹介します。
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道徳教育振興会議を終えて
会長 市川義
平成七年度福島県道徳教育振興会議を安達地区において開催し、毎回各界各層を代表する委員の方々から、貴重な意見をいただき、「地域の教育力」の在り方を中心に協議を深めてまいりました。道徳教育の現状を踏まえ、未来への的確な展望を持つことが大切であるという共通認識のもとに、地域の伝統行事や特色となる活動が、社会生活の豊かさとして反映し、それが、学校で行う道徳教育の内面化を容易にする基盤であることを確認したところであります。
とりわけ、体験を伴う「考える道徳心教育」の必要性が論じられる中で、学校、家庭、地域社会において、みずみずしい活動をしている子供たちの姿にスポットがあてられたことは極めて大きな収穫でありました。
わたしたちは、今回の提言で、学校、家庭と地域社会に子供たちの心の居場所があり、お互いに心を響かせ合い感動するふれあいの中で自己存在感を見いだし、たくましく生きる活力を持った子供を育成するために、「地域の教育力」を一層推進できるよう、それぞれの立場で努力して参りたいと考えております。
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