教育福島0197号(1996年(H08)09月)-033page
二〜三人の教師が担当します。この班分けは、児童一人一人の実態を考慮し、事前に検討します。二日間、この班が主体となって活動が展開されますので、鶴ヶ城公園の中に設置された次の四つの「お国めぐり」を行って、お互いの仲間意識を育てていきます。
「歌の国」…好きな歌をみんなで元気に歌う。
「おどりの国」…音楽に合わせ、楽しく体を動かす。
「ゆめの国」…横になって一分間目を閉じ自分が見た夢をみんなに話す。
「自己紹介の国」…学年や好きな食べ物などを話す。
自己紹介
〈なかよしタイム〉
各校ごとに自己紹介をしたり、校歌を発表したりします。ことばがうまく出ない子は、絵で紹介したり、友だちに手伝ってもらって発表します。
毎年この時間には、会津若松市立第二中学校職業学級の生徒達が訪問してくれます。自分の学校の先輩を見つけて駆け寄る小学生の姿や、母校の校歌の発表に飛び入り参加する中学生の姿など、ほほえましい光景が展開されます。各担任にとっても、卒業生の成長ぶりを見ることができるよい機会です。
〈入浴〉
近くにある老人福祉センターのお風呂をお借りし、入浴指導を行っています。二対一の割合で男子が多いため、担任外の男の先生方に協力してもらいます。
〈キャンプファイヤー〉
この時間になると、会場に各校から応援の先生方や子供たちの家族が来て活動の中に加わって、雰囲気を盛り上げてくれます。
シャボン玉遊びやボール送りゲームを楽しんだ後、ジェンカや会津磐梯山を全員で踊ります。多くの人々とふれあい、子供たちの表情は、一層輝いて見えます。
暗くなるといよいよキャンプファイヤーです。火の巫子やはじめの言葉、おわりの言葉の役は、各校の輪番で行い、聖火隊は五人の班長が務めます。中央の営火に火が点ると、子供たちの大好きな花火が始まります。各班ごとに輪になり、家族や先生方と花火をしている姿は、どの子もうれしそうです。
花火が終わると、家族や先生方は帰っていきます。何度も来ている子は、大丈夫だよという様子でさよならをしていますが、初めての一年生の中には、一緒に帰りたいと泣く子もいます。それでも先生方に慰められ、泊まることができると、それが自信となって、次の年は、楽しんで泊まれるようになります。
〈宿泊〉
自分たちでふとんを運び、シーツを敷いて寝る準備をします。家ではやったことがない子供がほとんどですが、ここではそれぞれ一生懸命活動します。
ふとんが敷きつめられると、みんな大喜びで転げ回ったり、潜り込んだりしていますが、一時間も経つ頃には全員夢の中です。
〈おたより書き〉
林間学校での思い出等をはがきに書いて、家族や先生方に出す活動です。
この活動は、学校ごとに一人一人の実態に合わせ、あらかじめ住所を書いておいたり、絵のみ子どもが描き、メッセージは担任が代筆したりといろんな工夫が行われています。
はがきは、模型のポストに投かんさせ、担任が郵便局に持参します。
おたより書きで書いたはがき
〈水あそび〉
オープン前の市営プールを特別にお借りし、一時間程水に親しみます。二十五メートルプールと幼児プールで、思いっきり遊ぶ子供たちは、とても生き生きしています。
〈お別れ〉
閉会式の後全員で輪になり、「今日の日はさようなら」を歌い、みんなと握手をしてお別れをします。仲良くなった友だちとの別れは、やはり悲しく、泣く子もいます。特に六年生は、これが最後なんだという思いが溢れ、涙がこみ上げてくるのでしょう。
〈食事〉
この林間学校では、食事作りは実施せず、業者に委託し配達してもらっています。
食事の準備・後片付けは、班長と副