教育福島0197号(1996年(H08)09月)-041page

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飛び出そう!いこいの森へ

 

下郷町立◆原小学校

 

いこいの森を大切に

 

いこいの森を大切に

 

子供たちの活動の場となっている「いこいの森」は、潤いのある学校環境づくりの一環として四年前に整備されました。その他にも昨年度は校庭の前山の遊歩道、ふれあい広場の設置、学校園や学校畑での栽培活動を推進強化してきました。

これらの活動が認められ、平成七年度県緑化推進委員会より福島県学校緑化推進委員会助成校の推薦を受け、本度はその二年目になります。それを契機に今までの緑化推進計画を見直し児童・教師・保護者が一体となって取り組めるように計画を見直してきました。

昨年度は、学校の前山の遊歩道の完成に伴い、花木二十三種類、五百七十五本の植栽が進み今年の春には色鮮やかなつつじの花が咲いて、児童のみならず、学校周辺の地域住民の方の心も喜びにつつむことができました。現在は、紫陽花の花が咲き誇り、みんなの目を楽しませています。

また、それぞれの学年の畑では、町のJAから御協力いただいた「さつまいも」を中心に、各家庭からいただいた「じゃがいも」「ミニトマト」「かぼちゃ」なども栽培しています。

教育課程の中にも、勤労の大切さや自然を愛する豊かな心を育てる活動を位置付けています。特に、学校の恵まれた自然環境を生かし、理科や生活科においても身近に植物が観察できたり、それを相手に集まる虫を手にして直接観察できたりするなど体験学習面でも役立ち、効果が表れてきています。

これからは、教育目標の「働く子供」「協力する子供」の具現のために、児童が自ら緑化活動に関心を持ち、草花を大切にできるよう児童の手による環境づくりを支援していきたいと思います。「いこいの森やふれあい広場で遊んでいるみなさん、◆原小をきれいにするために力を合わせて頑張りましょう」

とお昼の放送が流れています。

 

みどりの学校

 

下郷町公民館

 

下郷町公民館の生涯学習事業の中の「みどりの学校」は、豊かな郷土の自然に接し、四季折々の美しい草花や様々な環境の中に生息する動物に直接触れ、郷土の素晴らしさを理解し、郷土愛を深めることを目的に開設した講座で、今年で三年目を迎えました。年々受講者が増加し、今年度は五十二名の枠を設けた程の人気のある講座です。

学習内容は、高山の動植物や湿原の動植物の観察・町の名所旧跡・緑の文化財などの見学です。活動範囲は、町内だけにとどまらず町外にも足をのばし、自然の神秘さ・偉大さや郷土の歴史に触れ、郷土の良さを発見することをねらいとしています。

講師には、町文化財保護審議委員と県自然保護指導委員の二名の先生にお願いし、各講座ごとに資料を作成して懇切丁寧な指導をいただいています。

 

中山の大けやき見学

 

中山の大けやき見学

 

今までに実施してきた主な学習内容をあげますと、

○ 戸赤の山桜観賞会

○ 町内の大木めぐり

○ 郷土の山菜を食べる会

○ 湿原を訪ねて(駒止・高清水)

○ 那須大峠散策(高山の動植物観察)などがあります。受講生からは、

「緑に囲まれた自然の中を、リュックを背に心地よい汗をかき、年齢を問わず、受講生が和気あいあい大地を踏みしめながら目的に着き可憐な草花に出合った時の感動は何とも言い表せない気持ちです」

「今まであまり関心を持たなかった草や樹木の名前を覚えたり、講座を通して同じ趣味を持つ仲間ができたことが嬉しい」

などの感想が寄せられています。

主催者としても自然の恵みに感謝しながら、郷土愛を深めると同時に自然保護に対する認識を高める講座に育てていきたいと思っています。

 

 

 


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