教育福島0198号(1996年(H08)10月)-035page

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5)校内規定の全面見直し

6)保護者、同窓会、その他関係機

関との連携の推進

保護者には学校行事に積極的に参

加してもらう工夫をしている。

(蕗とり作業、親子芋煮会など)

7)地元中学校との連携

・学力向上に関しての中高交流会

・教育課程に関するアンケート実施・西会津町小.中学校基礎学力向上

推進事業における連携

 

蕗とり作業

蕗とり作業

 

(2)生徒指導部を中心とする研究

テーマ「生徒の自主性を大切にして、学校生活を楽しく、充実させる指導の工夫」

1)保健室の効果的な利用

2)生徒会諸活動の活発化

・リーダー講習会の充実

・九年度を目標に制服改定を検討

3)勤労や奉仕にかかわる行事の重視

・蕗とり作業、奉仕活動の実施

4)部活動の活発化

・活動に自信を持たせる工夫

・特色のある部活動の育成

5)一父通安全教育の充実

(3)進路指導部を中心とする研究

テーマ「生徒一人一人の進路希望達成を目指す指導の工夫」

(特に上級学校進学希望者の基礎学力の向上を図る指導の工夫と実践)

1)課外授業を中心とした、計画的・継続的な学習指導を行い、進学希望者の基礎学力定着を図る。

・受講者事前全体指導、特に欠席をさせない指導。

・進度に応じた個別指導、面接

2)進路講話、進学ガイダンスなどを充実させ進路意識の高揚を図る。

(4)各教科による研究

学習指導要領が目指す「新しい学力観」を各教科でどのようにとらえ、基礎・基本の定着を図り、どう指導するかについての研究。

1)国語科「思考力・表現力を伸ばす授業展開の工夫に

2)地理歴史科「生徒の関心や意欲を高め、歴史的思考力を培う指導法の工夫・改善に

3)数学科「基礎学力の定着と、数学を活用する能力の育成に

4)理科「実験観察を通し科学的現象を体験させ、自然科学に対する興味・関心を喚起する学習指導の研究」

5)音楽科「合唱活動を通し、次の三項目の実現を図る研究に

ア 音楽に関する基礎的な知識の習得の促進

イ 主体的な音楽活動の促進

ウ 音楽活動を通しての充実感、感動の経験

6)保健体育科「運動・スポーツへの関心を喚起し、積極的、継続的に関わる姿を育てる指導の研究に

7)英語科「基礎・基本の定着を図りながら、英語の言語運用能力を一向める指導法の研究」

8)商業科「生徒が主体的に授業に参加できる指導法の研究」

 

五、成果と課題

 

(1)成果

1)小規模校の特色を生かし、全校挙げて研究の体制がとれた。

2)教育課程を機軸として、本校の教育活動全般を見直すことによ

り、具体的な教育実践ができた。

3)普通科、商業科併設校として学校週五日制を視野に入れたカリキュラム編成に方向づけができた。

4)各種行事等を通じ地元関係機関との連携が強まり、定着してきた。

(2)生徒の変容

1)全般的に授業に対する取り組みが真剣になった。

2)生徒活動や学校行事への取り組みが意欲的になり、内容も充実してきた。

3)課外授業への取り組みに積極性を感じる。

4)清掃の取り組みや集会態度がよくなり、学校全体の雰囲気が落ち着いてきた。

5)特別指導の件数が減少した。

6)推薦・一般入試合格者が増加し再募集合格者が減少した。

(3)今後の課題

地元の学校としてのキャラクターを鮮明にしてゆくための活動が一層必要である。そのためのプラス材料を積み重ねる努力が求められる。

本校に対する地元の期待は大きく、時には厳しいものがあるのが、地域の関連機関との連携を一層密接なものにして相互理解を深めながら改善の努力をしてゆく必要がある。

1)生徒、教師ともに意識の改革がなされ、新しい方向に動いているのでこの動きを大切にする。

2)生徒の欠点を改善するだけでなく、素質や持味などよい面を伸ばす発想を重視する。

3)特に学習意欲に欠ける生徒の積極的な授業への参加の方策を講ずると同時に応用的な高度な内容にも積極的に取り組む姿勢を育て、大学進学の希望をかなえる。

 

 

 


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