教育福島0199号(1996年(H08)11月)-028page
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をふと目にし、ハッとさせられることが、少しずつ増えてきたように思います。その度に、私が抱いてきたその子に対するイメージが一新され、先入観や決めつけのおそろしさを知らされます。教師は子供を一つのものさしではなく、多くのものさしでみつめていかなければならないとよく言われますが、本当にそのとおりであると実感させられます。
二十五名の子供たちがいれば、二十五名「みんなちがって、みんないい」。このことを念頭に置いて子供たちと日々接していきたいと思います。教師も一人一人に対応するということは難しいと思いますが、互いのよさを認め合い、高め合える学級を目指し今後も子供たちと全力投球で向き合っていきたいと考えている今日このごろです。
(いわき市立豊間小学校教諭)
想い出す事
本多守
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母校である中学校のPTA会長を仰せつかり、二年目になっております。PTA役員の経験は乏しく、それまでのPTA活動への参加不足による後ろめたさと、前役員の方々の熱心なお誘いだけという、披露をはばかる動機で役員になった訳でございます。平成八年度は、郡達P研究大会の開催校として準備と運営、そして内には、創立五十周年記念の為、記念誌発行や記念式典等の種々記念事業の企画・遂行という、通常活動以外の活動に携わる事ができました。ある程度知っていれば尻込みしたかも知れませんが、無知故に参加できたと、思い直しております。
この二年間の中で特に印象に残った出来事に、第五十回記念浅川中学校PTA招待野球大会で、本校優勝という事がありました。フこの大会は、敗戦に打ちひしがれて、混乱と虚脱の中にあった昭和二十二年に、本校PTA有志が相図り、『新生日本の次代を担う青少年に明るい夢と希望を与えよう』と、県南の近隣校を招待して始まりましたが、以来五十年の永きにわたり運営されてきた大会であります。半世紀となる節目の大会で、十回目の本校優勝というめぐりあわせに不思議な力を感じました。『伝統の力』かも知れません。脈々と受け継がれてきたものは、子供たちの健全な成長を願うPTAの不変の思いであります。家庭、学校、地域社会が一体となって築いてきたこの伝統は、正に学校が地域社会の核として機能してきた証拠であり、いくつになっても人々が学校を心の寄り所とする事のすばらしさを実感した次第です。家庭や地域における連帯感の喪失や、子供をとりまく社会環境の劣悪化が指摘されて久しい昨今、校長先生を始めとする先生方の御指導や、協力を惜しまない会員の熱意、そして地域の方々の温かい理解に触れ、子供たちの前途に光明を見る思いでした。今は日常的な活動の中に、そんな体験の出来そうな企画を模索中であります。また、印象的な言葉を想い出します。権威ある大会の席上、「ぱっと(P)、楽しく(T)、遊びましょう(A)!」との新訳を聞きました。ともすれば固苦しく考えがちなPTA活動の中で、肩の力がぬけたのを覚えています。そして、心ゆくまで語り合い心を通じあったいつもの反省会が認められたものと解釈し、楽しい仲間と共に、楽しい組織作りを目指しつつ、子供の成長に遅れをとらないよう頑張りたいと思います。
(浅川町立浅川中学校PTA会長)
身近な素材で
星啓子
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トウモロコシの皮は、裾の部分を切り取れば、裂けずに開くことができる。これは義母から教わった。その後自然乾燥。細かい木切れを段ボール箱一つ分ほど作るには、やはり機械の手を借りた方が速い。アジアンタムは掌サイズにしてアイロン乾燥。スギナは電子レンジで。アスパラガスの実は、シリカゲルで間接乾燥した方がいいかな…。身の回りの草花などを摘んでは、どうすれば自然に近い色や形を残して乾燥させられるか考えながら、とにかく試してみた。なるべく暗くならないうちに、使えそうな物はないかと探しな
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