教育福島0199号(1996年(H08)11月)-032page
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平成6、7、8年度福島県教育委員会指定
小・中学校基礎学力向上推進事業
研究主題
「児童生徒の学力向上をめざした学習指導法の改善と教員研修の在り方」
白河市教育委員会
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ティームティーチング(T・T)
一 研究主題設定の理由
白河市では、県教育委員会の小・中学校基礎学力向上推進事業の指定を受け、平成六年度より学力向上の研究に取り組んできた。
児童生徒に確かな学力を身につけ、生涯にわたって生きてはたらくための基礎となる力をつけていくことは学校教育における大きな責任であり、重要な使命でもある。
そこで、白河市内の全小・中学校を対象に、基礎学力の向上をめざした学習指導法の改善と教員研修の充実を図るため、標記の主題を設定した。
二 研究の見通し
児童生徒の学力向上をめざし、ティームティーチング(T・T)方式及び個に応じた指導の積極的な対応を取り入れることにより学習指導法の工夫改善を図るとともに、各学校の連携をもとにした授業研究を通しての教育研修の場を確保することにより教員一人一人の指導力の向上を図る。
三 研究の内容
(1)学習指導法の工夫改善
(日常の授業の改善工夫)
(2)授業研究を中心とした教員研修
(3)研究資料の発行
四 当市における実践の概要
(1)学習指導法の工夫改善
1)T・Tの積極的導入
授一業改善については、特にT・Tの実施に努力した。T・T加配教員の活用は勿論、加配教員のない学校でも、教頭・教務など担任外教員の活用を図り、個に応じた指導の充実を図ってきた。
(当市小・中学校全校で実施)
2)個に応じる指導の工夫
一人一人の能力などの違いに応じ、確かな学力を身につけさせるため、進度別、習熟度別の授業実践を行った。
また、一人一人の子供が十分に自分の能力を発揮できるよう、小グループによる集団編成の学習、個別学習の場面などを設定するなど、学習形態を工夫してきた。
3)日課表などの見直しと活用
計算や漢字のプリントなどによるドリル学習と確認の時間確保や、教師による本の読み聞かせに努めてきた。
また、学校によっては教育課程を見直し、日課表の中にドリル学習とその確認の時間を位置づけた。
(2)授業研究を中心とした教員研修
1)小・中連携の授業研究
当市には五つの中学校がある。各中学校区を一つのエリアとして、小・中の連携を図り、授業研究時には、互いに事前研究会や事後研究会に参加し、お互いの共通理解を図りながら研究を進めてきた。
2)小・中・高等学校連携の共同研究
各学期一回、学力向上推進会議を開催し、教科部会及び被種別(小・中学校)部会に高等学校の教員も参加し、情報交換を行ってきた。
3)教育講演会の開催
4)県内外研修派遣
(3)研究資料の発行
市内の教員同士の学力向上に関する共通理解を図るため、平成六年六月から「研究資料」を発行している。
現在六十号まで発行され、教員の意識改革のための手だてとして、基本的な取り組みの考え方を示し、各学校で行っている実践の情報交換として活用している。
五 研究指定校の研究実践
(白河市立東北中学校)
(1)研究主題
「主体的に学習に取り組む生徒を育てるにはどうしたらよいか」
(2)研究仮説
基礎・基本を明らかにした上で、個に応じた指導をし、学習過程の中に定着の時間を位置づけて指導すれば、生徒一人ひとりに確かな基礎学力を身につけさせることができるだろう。
(3)数学科における実践内容
1)T・Tによる効果的な指導方法の導入(資料一)
2)基礎・基本の定着(資料二)
ア 個に応じた支援の工夫
・ 個別指導の場を多く設定し、習熟を図るため、T・Tを導入
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