教育福島0199号(1996年(H08)11月)-033page

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した。また、全学年金クラスにおいて週二時間のT・Tの授業を行い、同一学年内の希望選択学習(マイコース学習)の導入可能な時間割を工夫し週時程に位置づけた。

・ T・Tを効果的に活用するための連絡、確認、教材研究の時間(数学部会)を日課表に位置づけた。

・ 一時間一時間の授業を大切にし、配慮の必要な生徒、質問のある生徒などの支援に努めた。

イ 定着のための手だての工夫

・ 基礎・基本を明らかにするため、系統表を作成した。

・ 系統表をもとに単元全体の指導計画案(教師側)を立て、さらに、一単位時間の基礎・基本権認票(生徒側)を作成した。

・ 基礎・基本票を用いて、毎時間のまとめの時間に本時の基礎的、基本的事項を確認させるとともに、生徒の確認状況を点検した。

・ 段階に応じた練習問題を作成した。

 

資料1 単元名「正負の数」学習過程(2時間分)

資料2 自己診断カード(基礎・基本確認票)正負の数

 

資料2 自己診断カード(基礎・基本確認票)正負の数

3)授業外周辺部の整備

 

3)授業外周辺部の整備

ア 家庭学習の手引きの作成・活用自主的に学習が進められるようにするため、家庭学習のすすめかた・各教科の具体的な学習方法を載せた「家庭学習の手引き」を作成して活用を図った。

イ 放課後の道指導及び数学検定への挑戦と補習

ウ 級別計算力テストの実施

エ 自主的に学習に取り組むための練習問題の準備

(4)成果と課題

1)成果

ア T・Tの導入により多様な学習形態を工夫することができた。

イ 各教科においても、基礎学力を向上させようという意識が高まってきた。

2)課題

ア コース選択が適切にできない生徒に対するきめ細かな配慮

イ 迫指導の時間の確保

 

六 白河市としての成果と課題

(1)成果

1)教員の意識改革と資質向上

2)小・中・高校教員相互の授業参観と協議による共通理解

3)授業の質の改善

4)授業外周辺部の見直しと効果的な取り組み

5)校長のリーダーシップの発揮と、各先生方への指導・援助

(2)課題

1)授業へのT・Tの積極的導入

2)児童生徒の自己評価能力の育成

3)授業周辺部の活用の工夫と意欲的な取り組み

 

 

 


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