教育福島0200号(1997年(H09)01月)-008page

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特別企画

教育委員会広報誌『教育福島』

創刊200号記念

 

刊行されたもの

 

刊行されたもの

 

『教育福島』概況

昭和五十年五月十五日に本県の教育行政施策及び実績、学校教育の資料及び活動状況を広報し、教職員の教養を高め、学校教育の進展を図り、ひいては″生涯教育″についての理解と関心を深める目的で「教育福島」の創刊号(四・五月号)が発刊された。

 

「教育委員会月報」からスタート

その原型をなすものは、福島県教育委員会事務局調査課編集の「教育委員会月報」であり、昭和二十四年七月八日に創刊号が発刊されている。

「教育委員会月報」は、教育行政の諸領域の中から、当該年度の重点施策に関連した項目を選定し、それを主題に毎月特集号を編集して教育委員会施策の徹底を図る目的で発刊された冊子である。

現在、創刊号が発刊された年の「教育委員会月報」の製本を手に取るといかにも古めかしい。今では考えも及ばないほどの粗末な更紙への印刷である。グラフや表には手書きの箇所があり、当時の物資不足の中で編集された方々の苦労がにじみ出ている。創刊号以外の各号は毎月一日に刊行されており、創刊号は四十二頁であるが、七十頁に及ぶものもあり、各号とも頁数は一定しておらず、広報する内容により臨機応変に対応していたことが伺われる。

創刊号の巻頭には福島軍政部民間教育部の吉岡信夫氏からの祝辞が掲載されており、本人の英字のサインもあり、当時の世相が伺われる。祝辞の内容には「教育の地方分権、六・三・三制の確立、五日授業制の実施、高等教育の再編成、現職教育の強調、社会科の紹介、P・T・Aの設立、公民館の開設等、これらはみな最近の変化です。…」とあり、さらに「教育委員会月報は、事務局の創案された新しいもくろみです。これは常に知識を得、先生方の向上に資する等、種々の点で学校関係者につくすことが出来るのです。…」とある。

また、これに続く頁には小野左恭教育長と新城猪之吉教育委員会委員長の挨拶が掲載されてある。教育長の「創刊の挨拶」に「教育委員会月報」の果たすべき役割を推察することが出来る。挨拶では、昭和二十三年度年報として「新しい教育の歩み」を発行したことに触れ、そのねらいを「県の教育は県民に属し県民によって行われる。その進歩発達は県民の関心如何にかかり、県民の教育に対する関心は、県民の之に対する理解にかかる。それで広く県民に新しい教育がどのように行われているかを知ってもらうため、平易な肩のこらないものをという所にある」と説き、

 

 

 


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