教育福島0200号(1997年(H09)01月)-019page
〇一般性の検討(発展、一般化)
(3)基礎的な知識や技能を習熟する場の工夫
問題解決的な学習の「学習の成果を振り返り、定着を図る場」を『基礎的な知識や技能を習熟する場』とし、次の二つの視点から工夫を加えていく。
1)意欲的に取り組める練習問題の作成
児童が意欲的に取り組み、かつ学習内容の定着が確実に図れる練習問題となるようその内容について検討する。例として、ドリル的なもの、問題作り、条件が過不足な問題、虫食い問題などを挙げることができる。
2)個に応じて習熟を図る指導
練習の量や難易度、採点方法などについて考慮し、コース別(難易度別)やペース別(解決の速度に応じて)の練習問題を作成し、児童自身が選択して取り組むことができるようにする。
(4)生き生きと活動に取り組むことについて 省略
(5)基礎的・基本的な内容の確かな定着について
「基礎的・基本的な内容」は、学習指導要領に示されている教科の目標及び内容としてとらえ、教材の系統性や発展性を踏まえ、学年で押さえるべき内容を分析し明確にする。
三 研究計画
1 研究方法・内容
全校で系統的な学習指導ができるように、低・中上高学年ごとに児童の発達段階に応じたブロックテーマを設定し、学年間の有機的な関連を図った授業実践を主体に検証する。
2 研究対象
第一年次 平成六年度 二百八名
第二年次 平成七年度 二百十五名
3 研究日程 省略
4 研究の構想 【資料1】
資料1 研究の構想
四 研究の実際
1 基礎的・基本的な内容の分析
(1)基礎的・基本的な内容の観点別分析
各単元の基礎的・基本的な内容を小単元ごとに「関心・意欲・態度」「数学的な考え方」「表現・処理」「知識・理解」の四つの観点から多面的におさえた。これを評価規準としても活用した。【資料2】
(2)基礎的・基本的な内容の細分化
実際の単元の指導にあたっては、毎時間の学習のねらいを明確にするとともに、「基礎的・基本的な事項」を指導計画に位置付け、指導の焦点化を図るようにした。
2 個を育てる評価の工夫
(1)単元の目標分析・評価計画
単元の目標を四つの観点から分析することによって、教材や指導内容を構造的に把握することに努めた。また、単元の指導計画には評価計画も位置付けた。
(2)指導過程における評価
自力解決の場においては、達成状況について判定する規準を設け、指導と評価の一体化を図ることに努めた。習熟を図る場においては、適用問題の解決の状況を判定する規準を設定して評価を行った。【資料3】