教育福島0200号(1997年(H09)01月)-023page

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随想

日々の想い

ずいそう

 

恩師の想い

巖隆志

 

が、先日届きました。内容は二十年前に卒業した中学校の同窓会の案内でした。

 

差出人の名前に記憶のない「突然のお手紙、驚いたでしょう」で始まる文面の手紙が、先日届きました。内容は二十年前に卒業した中学校の同窓会の案内でした。

私の卒業した中学校は、北海道の北端の寒村にあり、小学校は複式、中学校も一学年十五人程度の小規模校でした。現在は統合されてしまい、学校だった建物も今はすっかり様子が変わっているようです。

中学校の三年間受け持っていただいた担任の先生は気さくで、生意気盛りの中学生の話をいつも真剣に聞いてくださる熱心な先生でした。それまで学校の行事になかった夏の合宿や学校祭の前夜祭など、楽しい行事を考えついては、次々と私たちの学校生活を楽しく、豊かなものにしてくれました。また時間があるときには、私たちを町まで遊びに連れて行ったり、近くの山や湖の散策に一緒に出かけてくれたりしました。

その中学校の卒業文集に、「十年後の手紙」という担任の先生あての作文を書いたことを思い出しました。「先生、今、ぼくは十年前の先生と同じように、小さな学校の教師をやっています」という書き出しで始まる手紙で、大人になったら先生のような教師になりたいという気持ちを手紙文に表しました。

二十年後の現在、念願かなって教師となり、規模もほぼ同じ石住小学校に勤めています。予定より十年遅れましたが、夢は達成できたわけです。

石住小学校では、前年度より環境教育を現職教育のテーマに取り上げ、鮫川を中心的教材として、それと関連する教育活動を展開しています。学校の近くにある山や鮫川で、水質調査や身近な生物の生態調査などをしていると、教室での授業とは違う子供たちの表情が見られます。「先生、ギバチがいた」「にりん草が咲いてるよ」などと、どの子もみんな生き生きと活動に取り組んでいます。

また、夏休みには、学級の子供たちと保護者で体育館に泊まって二日間を過ごす「学年キャンプ」も行っています。卒業文集の「楽しかった思い出」の中にも、必ずそのことが書かれています。

私自身が、子供の時楽しかったことが、今受け持っている子供たちにも、とても楽しく感じられているようです。これからも、子供たちとの楽しい思い出づくりを続けていきたいと考えています。

ところで、今回の同窓会は日程が合わず出席できません。さらに十年後の同窓会では、恩師と「三十年後の話」をゆっくりとしたいと思っています。

(いわき市立石住小学校教諭)

 

啓示館

渡部聡彦

 

いたので、当日は小雨の降るのもまったく気にならずに出かけることができた。

 

去る十月、県学校図書館研究大会会津若松大会に参加した。私の出身校である会津若松市立第四中学校が会場ということで、第一次案内を見た時からわくわくした気分でいたので、当日は小雨の降るのもまったく気にならずに出かけることができた。

私の在学していた当時の四中は、現在の若松三中の場所にあった。かなり旧式の木造校舎であったが、体育館はそれよりは新しかったように思う。その校舎から体育館に向かう

 

 

 


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