教育福島0200号(1997年(H09)01月)-040page
生涯学習INFORMATION
学校活動とウィークエンド・サークル活動
生涯学習課
一 子供たちは今
中教審により学校週五日制の完全実施が提言される中で、子供たちが社会の変化に主体的に対応できる心豊かでたくましい人間として成長するためには、学校外で豊かな活動ができる環境づくりがこれまで以上に求められています。子供たちの自由な時間の確保と活動の場を拡げるのが学校週五日制の趣旨です。
現在、子供たちは多くの情報の中で生きています。しかし生きて働く知恵や知識は体験をとおして身についてきます。体験をとおして情緒力を高め、耐性を培うことが大切です。
今後、実施される予定の毎週二日ずつある休日に何をするかは、子供たちの成長に大きな意味をもっています。
(1)自然に触れる体験を増やしていこう。
(2)生活体験の機会を与えていこう。
(3)集団で活動したり、工夫して活動する日常生活での機会を設けていこう。
子供たちの学校外活動を支え、望ましい方向へ子供たちを育てていくためにも、学校週五日制を積極的に利用して、子供たちの全人格的な人間形成を図ることが必要です。
二 学校外活動の効果的な進め方
(1)家庭においては
ア 親子のふれあいを深めましょう。
家庭という劇場でいろいろな演出を工夫し、家族記念日を設けて季節ごとの年中行事を楽しんだり、3Fデーなどには親子そろって挑戦していく体験活動の場を設けることが必要です。
イ 自己学習力への刺激を与えましょう。
小さい年齢のうちから主導性を育てる役割演技遊びや家庭が学習するための魅力を与えることが大切です。
ウ 親子での地域の行事に参加しましょう。
地域でのいろいろな活動に積極的に参加して、交流の機会を設けましょう。
(2)学校においては
ア さまざまな学校外活動の情報を受信して、児童生徒へ価値ある情報の提供が必要です。
イ 子供たちの多面的な能力を引き出し、個性を尊重するためにも子供の学校外活動の参加状況をしっかりと把握することが必要になってきます。
ウ 教員の持つ資質と特技を活かして地域社会への積極的な参加が求められています。
(3)地域においては
ア 身近な地域における子供の学習の場と遊びの場の充実と確保が求められています。
学校、公園、川、史蹟など
イ 子供のための社会教育施設の整備と活用を図っていきましょう。
公民館、図書館、美術館、博物館、自然の家、音楽堂、科学館、体育施設、水族館など
ウ 地域の青少年団体などの育成と活性化がより以上に大切になってきています。
子供会、ボーイスカウト、ガールスカウト、スポーツ少年団、各種少年団、地域のさまざまなサークル活動など
エ 社会教育関係者をはじめとする青少年団体などの指導者やボランティアの養成と確保が重要です。