教育福島0201号(1997年(H09)02月)-016page
平成九年度
県立図書館
事業概要
情報化社会の進展と共に、県民皆様の知的要求も高度化し、また多岐に広がりを見せています。こうした状況の中、生涯学習時代における中核的施設として位置づけられる県立図書館では、資料の充実を始め、県内図書館や公民館図書室の運営促進を図るため、講習会の開催等、側面的援助を行っていきますので、その概要を紹介します。
・移動図書館「あづま号」
県内九十市町村のうち、図書館を持たない六十五町村(平成九年度図書館開館町村を含まない)を対象とした事業で、申請により年二回の巡回を行うものです。
巡回では、図書館設置の促進と、読書活動の振興を目的に、公民館等の読書施設への資料の提供と読書相談、情報の提供などを行います。
・親子読書文庫
子供の読書習慣の形成と、読書をとおしての、親と子のコミュニケーションを図ることを目的に、地域の文庫に対して資料の援助を行うものです。
「あづま号」同様、図書館を持たない町村を対象としたもので、申請により、一セット三〇〇冊の児童図書を、三年間の期限で貸出します。また、年二回の巡回により、図書の交換と文庫運営のための相談業務を行います。
・協力車
県立図書館を中核とする、県内公共図書館間のネットワーク体制強化の一環として、県内二十七の図書館(地区館・分館は除く、図書館設置予定町村は含む)を定期的に巡回するものです。
図書館間における資料の相互貸借の物流面を補う他、情報交換等を行い、図書館活動活性化の一助を担うことを目的としています。
・第四十五回福島県図書館大会
〔著者と読者の集い〕
県内の図書館関係者が、年に一回一堂に会し、図書館活動のあり方について研究討議を行うものです。
また、その時代に合ったテーマにより、県内外から講師を招き、講演会も併せて開催します。
・日程 十月十六日(木)〜十七日(金)
・場所 二本松市
・福島県図書館職員研修会
図書館職員の専門的資質の涵養を図るため、図書館学に造形の深い方を講師に招き、講義を行います。
・時期 九月五日(金)
・場所 県立図書館
・読書活動指導者養成講座
地域における読書活動の向上と、その環境づくりのための指導者の養成を目的に、講義と研究協議を行います。
・時期 十一月二十一日(金)
・場所 県立図書館
・展示コーナー
エントランスホールの展示コーナーにおいて、年六回のテーマを設定し、県立図書館の所蔵資料を紹介していきます。平成九年度の予定は次のとおりです。
・『環境問題展〜わたしたちの地球』〔四・五月〕
・『生活をエンジョイする雑誌展』〔六・七月〕
・『課題図書展(中・高生)』〔八・九月〕
・『芥川龍之介没後七十年芥川賞受賞図書展』〔十・十一月〕
・『ドールハウスと関係資料展』〔十二・一月〕
・『新着郷土資料展』〔二・三月〕
・おはなし会
児童図書研究の一環として、図書館を訪れた子供たちに、本の楽しさを伝えることを目的に、年に四回開催します。
・日時
はる…五月十日(土)
なつ…七月二十六日(土)
あき…十一月八日(土)
ふゆ…二月十四日(土)
いずれも午後二時〜三時
・場所 県立図書館
《問い合わせ》
〒九六〇 福島市森合宇西養山一番 TEL 〇二四五-三五-三二一八