教育福島0201号(1997年(H09)02月)-020page

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私たち指導者も子供たちと共に考え、悩み、常にチームワークを大切にして進めてきました。

こうして、十一月、千葉の「幕張メッセ」で行われた「全国マーチングフェスティバル」に出場することができました。初出場ながら、「グッドサウンド賞」というすばらしい賞もいただき、大変うれしく思っております。

教室では、あまり自信の持てなかった子供がマーチングを始めて、生き生きと学校生活を送られるようになったり、なかなか友達のできなかった子供がマーチングを通して友達が増え、楽しそうに活動している様子が見られるようになりました。

マーチングを通して変わっていく子供たちの様子を見ることが、私たち指導者にとって何よりうれしいことです。

子供たちにとって、自分の存在価値がはっきりわかり、責任を果たさなければいけないと実感できることが、活動の楽しみにつながるのだと思います。演奏だけの表現活動にはないマーチングの良さはここにあると考えます。

マーチングは全員が発表者、全員が主役です。

(原町市立原町第一小学校教諭)

 

中・高研修交流を経験して

赤間達也

 

年度から中学校・高等学校研修交流で、郡山第二中学校に二年間勤務しました。

 

私は、平成六年度から中学校・高等学校研修交流で、郡山第二中学校に二年間勤務しました。

高等学校から中学校への異動でしたので、不安だらけのスタートだったのですが、中学校の先生方の温かいご指導と、元気で明るい生徒に囲まれて、緊張しながらも充実した毎日を過ごすことができました。

中学校・高等学校研修交流ということで肩に力が入っていた時期もありましたが、生徒と接していくうちに研修交流ということを忘れてしまうほどでした。中学校では、副担任でしたが、中学校の先生方の学級経営など間近に接することができ、有意義な二年間でした。また、正担任の先生が出張や休暇のときのクラスに行っての給食指導や道徳指導などは、初めての経験であり、貴重な勉強ができました。私は、給食の時間は十数年ぶりということもあり楽しみにしていた時間だったような気がします。担任を持っていない先生方は、別室で給食を一緒に食べるのですが、校長先生をはじめ、いろいろな先生方との給食の時間は毎日楽しい話題の連続でした。道徳は、二時間ほど授業をしましたが、普段の授業では見られない生徒の一面を垣間見たような気がします。

私の担当教科は数学ですが、高校在職中は目の前の生徒で精一杯でなかなか中学校の教科書を見て教材の系統性などを検討する機会がありませんでした。そこで、実際に中学校で授業をしてみると、中学校と高等学校のつながりがいかに大事かということを感じさせられました。新しい学習指導要領になって、小学校や他学年に移動した教材や、小学校や他学年から移動してきた教材などがあって、私が思っていたこととは違っていて教科書を見て初めて気づくありさまでした。この二年間の経験をとおして、中学一年生から三年生まで一通り授業をもてたということは、これからの自分の教員生活に大きな財産になったと思います。

また、「新しい学力観」をさほど熟知していなかった私は、この「新しい学力観」に戸惑うばかりでした。

教え込みや暗記中心で得た知識の量を比べるのではなく、生徒の主体的な活動をとおして、生徒一人一人の力を伸ばす授業の進め方や、評価の仕方についての研修は、私にとって良い経験となりました。また、中学校の先生と膝を交えて話し合うことができたことが私の財産です。

現在、私は、高校に勤務していますが中学校とのつながりを考えて高校生に接していこうと考えています。

(県立安達東高等学校教諭)

 

わが思い出のアルバムより

宇都宮弘

 

成六年四月六日、三人でのスタート』と、写真の裏には、こう記されています。

 

今、私の手元に、一枚の写真を取り出しました。かわいらしい一年生が二人と、緊張の中にも笑顔がこぼれる私。『平成六年四月六日、三人でのスタート』と、写真の裏には、こう記されています。

 

 

 


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