教育福島0201号(1997年(H09)02月)-022page

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に思い出を重ねながら仕事をしております。二十一世紀を担う子供たちの教育に更に情熱を注ぎ、恩師の様な心に残る教師に少しでも近づける様、心して行わなければと、この同級会をとおして、職務の重責を深く感じ、ますます視野を広げ、豊かな思いやりのある人間形成をと思う今日このごろです。

(小野町立小野わかば幼稚園長)

 

すばらしい出会い

松本恵子

 

人との出会いは、全く不思議なものである。

 

人との出会いは、全く不思議なものである。

たくさんの生徒たち、そして先生方、教師生活三十年の中でも、印象深く忘れられないのは、今から二年前の生徒たちである。私の学校では部活動を終えた三年生女子が中心となって特設合唱部を結成している。

 

のように、廊下で、昇降口で、歌いながら帰っていく姿が今でも思い出される。

 

この時の女子生徒たちは初めて、全国大会への門を開いてくれた。思えば、本当に明るく活発で、何よりも歌をこよなく愛する生徒たちだった。放課後の練習が終わっても、音楽室が溢れ出るかのように、廊下で、昇降口で、歌いながら帰っていく姿が今でも思い出される。

合唱連盟に参加したのは今から五年前、一人の先輩のアドバイスだった。「とにかく何人もの審査員に厳しくみてもらえるから勉強になるのよ」音楽の教師は各学校に多くて二人、たいていは一人である。そういう自分の勉強の場として始まった参加だった。そうして三年目、県で七位だったが、「この時初めて東北支部大会が行われ、大会に出られた喜びだけでステージに立った」結果、考えもつかなかった「全国大会出場」…随分悩んだ。なんで私たちが、そのような晴れの舞台で歌っていいのだろうか。とにかく、私たちでできる精一杯の演奏をすれば、と自分にいい聞かせながらの出場…。

あれから二年、生徒も毎年ほとんど全員が替わっていく。その中でいつも自分が思っていることは、練習でも大会でも「今日できる最高の練習、演奏にしよう」ということである。小さな積み重ねが、やがてその方向が間違っていないなら良い結果になる。つまり結果は後からついてくるのだと信じている。

今年も幸運がいくつも重なり「全国大会」の夢のステージを全員が感動で締めくくる事ができた。

一つのことを為し遂げた満足感で彼女たちの顔にも喜びが溢れている。

私はこの出会いに感謝したい。

(常葉町立常葉中学校教諭)

 

ゆたかさの中で

−環境問題−

斎藤和子

 

いう疑問だった。ちょっとした常識でも意外に知られていないのが現状である。

 

相馬高校では市民の方々が参加する開放講座を実施している。昨年度、私は「環境問題を考えよう」という題で講座を持った。物のあふれる豊かさの中で、本もの意向の生き方を一緒に考えたかった。簡単な実験をとおして身近な食品添加物、水質汚染、酸性雨を知ること。手製の漢方民間薬や無添加のお菓子を試食し農薬や薬品づけの日常を点検していただくのも目的だった。最後に、スポーツマンのPTA役員から質問があった。「レモンの皮は、汗を流した後でよくかじっているが本当に防腐剤づけなのか」という疑問だった。ちょっとした常識でも意外に知られていないのが現状である。

さて、教育の現場では、新学習指

 

 

 


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