教育福島0201号(1997年(H09)02月)-028page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

特集3

福島県の文化活動

−文化課−

 

「福島県の文化行政」

近年、生活水準の向上、自由時間の増大及び生涯学習の進展に伴い、人々の生活意識が変化していく中で物質的な豊かさばかりでなく、心の豊かさ、安らぎ、潤いなど精神的な面が見直され、県民の文化に対する興味や関心は著しく高まってきており、文化活動を行う県民の層にも広がりがみられます。

このような状況で、文化の振興は積極的に推進していくべき重要な課題となっており、行政が担うべき役割はますます大きなものになっております。

このため、県教育委員会としても「潤いと個性に満ちた文化の振興」を目標に掲げ、新しい文化の創造と発展のために県民の文化活動を積極的に支援しており、県総合美術展覧会や県文学賞等の県が行う事業を充実させることにより、文化団体の育成を図るとともに、文化活動に対する民間企業の参加を促し、文化活動推進体制の整備に努める一方で、文化振興基金の活用により文化活動の推進と発表機会の拡充を図るほか、「家庭劇場」・「芸術鑑賞教室」等により芸術鑑賞機会の拡充に努めてまいりました。

特に、平成八年度においては、県総合美術展覧会五十周年及び県立博物館開館十周年記念事業の実施をはじめとして、県民の文化ニーズに応じることができるように、各種施策を積極的に展開してまいりました。

次に、県内の代表的な文化団体について、その活動状況等について紹介いたします。

 

日本舞踊協会福島県支部

日本舞踊協会福島県支部は、昭和三十六年五月に設立され、福島県内に在住する社団法人日本舞踊協会の会員をもって組織されました。

設立の年に福島市に於いて、「第一回日本舞踊公演」を開催し、以後、郡山市、平市(いわき市)、会津若松市の各市にて持ち回りで開催、最近では平成七年度に会津若松市の「會津風雅堂」において開催されました。

現在の会員数は約六十名。会費は、県支部としては別になく本部に年会費を納入し、会員数の分が本部より運営費として送られてきます。

主な活動としては、地域内における日本舞踊に関する調査研究及びその成果の発表、又は技能及び教養向上のための研修会、講習会、舞踊会の開催です。

 

同公演会はなかなかまとまらず平成七年の公演会は十年ぶりに開催されました。

 

各方部にいて於いては、県芸関係や市の文化祭等の活躍、その他各流派による発表会などそれぞれに盛んに活動しているものの、四年に一回ずつの持ち回り合同公演会はなかなかまとまらず平成七年の公演会は十年ぶりに開催されました。

県の芸術祭に於いては、開幕行事も含めて、舞台芸術としての古典芸能、民俗芸能を上演するかたわら、地域文化活動を積極的に推進し、同時に三曲連盟会津支部をはじめとする他団体との交流を図ることにより、他分野、部門との協力、協同による新たな舞台創造を展開してきています。

県全体としてのまとまりは以上の

 

 

 


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は情報提供者及び福島県教育委員会に帰属します。