教育福島0201号(1997年(H09)02月)-030page

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賞した安積女子高校合唱部も参加し、その日本一のハーモニーを披露し観客からも大きな拍手をいただきました。

参加生徒たちも発表会や展示会、交流会等を通し、日頃学習した成果を発表し合い、また、作品を通しての学び合い等交流を深め、友情の花を咲かせ大きな成果を得て帰ることができました。次年度は奈良県で開催されます。

 

ちを派遣し、全国的水準の文化にふれさせる機会をつくりたいと考えています。

 

できるだけ多くの高校生たちを派遣し、全国的水準の文化にふれさせる機会をつくりたいと考えています。

本連盟も設立十年の節目を迎え、次年度は第十六回福島県高等学校総合文化祭を設立十周年記念大会と位置づけ、平成九年十一月十九日に福島県文化センターにおいて盛大に開催する予定であります。一般の方々もぜひこのような機会に高校生の文化活動にふれていただきたいと思っております。

 

福島オペラ協会

本協会は、オペラ「智恵子抄」及び平成七年度福島国体の記念ともいうべき本県オリジナルオペラ「乙和の椿」の成功と、″オペラの火を消さないで、発展的に前進すべきである″という多くの助言を受けて、県内オペラ愛好者の呼びかけや県民オペラへの思いが集まって、平成八年に設立されました。

設立の目的は、「オペラを主体とする音楽芸術の普及・向上を図り、芸術文化の発展に寄与するとともに福島県の音楽に対する積極的理解を深め、豊かな情操を養うこと。」としており、本県が夢と希望にあふれ誇れる郷土となるように、そして、県民が、オペラの基本理念である、やさしさ・絆・愛・真心を将来に伝えることが出来るように、さらに、オペラにより明日へのエネルギーを蓄えることができるように、総合芸術であるオペラを地元の手作りで創作・上演・鑑賞出来るようにすることを目的としています。

現在、協会員は七十名でありますが、今後手作りオペラの基盤を強化するために、組織の整備を行い、オペラ養成部門と管理運営部門に分けるなどして、円滑な運営が行えるようにするとともに、広く協会員の募集を行い、将来的には、小学生から老人までがオペラ作りのあらゆる部門に参加できるシステムにして、より大きな会に育てていきたいと考えております。

本年度は、協会の旗揚げ公演として、名高い「ラ・ボエーム」(プッチーニの名作)を上演することとしており、協会員一同の協力と努力により、三月に幕上げができるはこびとなっております。

「オペラ」は、人の感性の変化に対応できる総合芸術であることから、最近の生活環境の変化(特に情報メディアでの変化は著しい)に伴い、将来の単一的な伝統的文化には満足出来ない方々にも広く受け入れられており、オペラ志向の全国的な趨勢は、新しい市民意識となっています。

また、近年、学校教育においてはキーワードとして「生きる力」の必要が叫ばれており、知的中枢が優れていても、行動力・意志決定能力のない人が論議の的になっておりますが、このような時代にあって、五感で創造・表現・鑑賞するため、多様な面から人の「生きる力」を蓄え育てる要素を持っていると言われる「オペラ」が、未来を目指した人間の感性・知性・行動力即ち「生きる力」の育成に果たす役割は、益々大きくなってくると思われます。

本県伝統精神のかたちを歌い挙げた「智恵子抄」・「乙和の椿」に継いで、プッチーニの名作である「ラ・ボエーム」を三月一日・二日の二日間上演しますので、この機会に五感で受け取るオペラの感動を一人でも多くの方々に味わってほしいと思います。

今後とも、地域の手作りオペラにご声援をお願いします。

 

 

 

 

 


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