教育福島0201号(1997年(H09)02月)-034page

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平成七・八年度日本体育・学校健康センター委嘱

「学校給食における学校・家庭・地域の連携推進事業」研究の実践

研究主題

「心身の健全な発達を図るための楽しい学校給食」

〜家庭や地域との連携を通して、食生活の意識改善を図る学校給食を目指して〜

川内村教育委員会

 

一 主題設定の理由

近年の急激な社会の変化に伴い、日本の食文化も大きく変化し、本村における子供たちの食事に対する考え方も大きく変わってきている。嗜好や食生活の偏りにより栄養のバランスを崩し、成人病、肥満傾向をもつ児童生徒が増加の傾向にある。又家庭においても共稼ぎが多くなり、栄養を考えるより手早くできる食事、間に合わせ的な食事が多くなってきていることも事実である。

言うまでもなく、児童生徒の健全な成長に及ぼす食生活の影響は大きい。この時期に、生涯にわたり自らの健康づくりについて理解を深め、望ましい食習慣の形成を図ることが大切である。そのためには、児童生徒の実態を的確に把握し、家庭の願い等をしっかりと受け止め、児童生徒を健全に育成するために、学校給食を核として広く社会全体で食生活の意識改善に取り組む必要がある。

以上のことから研究主題、副主題を設定し、学校・家庭・地域が協力して実践研究することとした。

 

二 研究仮説

 

学校・家庭・地域の三者が連携を図りながら、学校給食が生涯における健康づくりの基礎を培うものという意識を高めるとともに、児童生徒が望ましい食習慣の形成を図り、自らの健康づくりについて理解を深めていけば心身の健全な発達が図られるであろう。

 

天の川バイキング

 

天の川バイキング

 

三 研究組織(図1)

 

図1 研究組織

 

四 事業の推進

 

四 事業の推進

 

1 学校部会

(1)学校給食の改善

1)児童生徒の実態や発育段階を考慮した給食指導計画の見直しと改善を図った。

2)各学校において、食生活の実態調査や残菜調査を行い、食事や栄養に関する指導に生かした。

3)バイキング給食等、食堂を生かした給食形態の改善に努め、食事にふさわしい環境を整え、落ち着いた雰囲気で食事ができるように工夫した。(写真上)

(2)生徒主体の給食活動への改善

1)給食時間の生徒の活動が主体的

 

 

 


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