教育福島0203号(1997年(H09)06月)-039page
基本研修【8講座】
初任者研修、経験者研修正1)-ABC、2)-ABC、3)
(2) 専門研修【16講座】
No.3 学習障害(LD)児の教育研修講座 (定数20名)
学習障害(LD)児などについての基礎的・基本的知識とその対応の在り方について研修を行います。
No.9 心身障害児早期教育研修講座 (定数50名)
心身障害児の早期教育・早期相談等の重要性を踏まえ、教育及び相談の内容や方法についての研修を行います。
No.12 軽度精神遅滞児の教育研修講座《新設講座》 (定数10名)
精神遅滞児の教育に関する専門的知識・技術について研修を行います。
No.14 職業能力開発教育研修講座《新設講座》 (定数20名)
社会参加・自立を目指した進路指導や就労などの準備教育の指導内容・方法について研修を行います。
No.16 養護教育教材・教具実技研修講座 (定数16名)
教材・教具の工夫と作製及び具体的な活用方法について研修を行います。
(3) 指定研修【3講座】
養護教育研修主任研修会、訪問教育担当教員講習会、特殊教育新任担当教員研修会
(1) 体験的・実際的な参加
講義には、体系的な知識を一斉に効率よく伝達できる良さがありますが「聞けば忘れる。見れば覚える。行えば理解する」と言われているように聞いたことは忘れやすいのが一般的です。また、話を聞くことはどうしても受身になりがちです。実際の研修では、受講者が主体的に参加し、意欲をもって研修できるように演習や実技及び協議等、体験を通した研修内容を工夫しています。
(2) 時代のニーズにこたえて(高度情報化社会)
私たちがかかわっている子供たちは、二十一世紀に生きる子供たちです。多様な価値観を反映している社会や情報化時代の要請を見通した内容・方法を取り上げることが大切になります。経験者研修では「養護教育におけるコンピュータ活用にという講義・演習をすべての講座の中に一コマ設定し、実施しています。
実際に教材・教具を作製し、工夫と活用について受講者全員で討議をします。経験を大切にした実技研修を行います。
A君は手や足を使ってのコンピュータ操作が困難です。センターが開発した音声入力装置の作製について研修を行います。
(3) 幅広い分野からの講師
各研修講座の講師の選定にあたっては、次の三つの視点で行っています。
○第一は、講座のねらいに応じ教育の分野に限らず、幅広く講師を依頼すること。
○第二は、地域の有能な人材を講師として活用すること。
○第三は、全国的な視点で教育や研究の動向を見通せる講師を依頼すること。
(4) 現場教師へのきめ細かな支援
研修で得た知識や技能は、学校現場で活用されなければなりません。また、研修後のケアが大切になります。したがって、受講者の継続的な研修意欲を喚起できるような企画運営が必要です。特色ある研修の一環として次のような研修講座を実施しています。
◎年間を通してフォローアップ
○日々の教育活動の実践を受け止め、語り合える研修の中で、受講者一人一人の課題解決に向けたフォローアップを行う。
この講座は講座期間のみならず、年間を通して受講者が抱えている課題について、その解決への支援を継続的に行う講座です。
平成九年度は、「養護教育研究実践研修講座」と「軽度精神遅滞児の教育研修講座」をフォローアップ研修講座として実施します。
◎最近の情報や話題を公開
養護教育の課題やニーズに対応した講義を広く養護教育関係者などに公開する公開講座を昨年度に引き続き五講座で行います。
養護教育センターにおいては、今後とも受講者のニーズを大切にした新しい感覚と手法を導入し、研修を通して教師の意識改革に貢献できるよう更に工夫していきたいと考えております。