教育福島0204号(1997年(H09)07月)-023page

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随想

日々の想い

ずいそう

 

環境と子供

伊藤好幸

 

後生かされてくるから」と励まされ、がんばってみようという気持ちになった。

 

本校に赴任した時、校舎前の花壇が、すばらしくきれいだなと思いながら校舎の中に入ったことを覚えている。しかし、その時、まさか自分がこの花壇を担当するとは夢にも思わなかった。それまで、ヒマワリやチューリップの名前が分るくらいの知識しかなかった私は、毎朝花壇を見てはきれいだなあと思いつつも、この花壇をどのように運営していくかと考えると、気が滅入る日々であった。そんな時、校長先生から、「この経験は今後生かされてくるから」と励まされ、がんばってみようという気持ちになった。

最初の仕事は、春の花壇からチューリップの球根を掘り起こし保存しておくことや夏に向けて、花壇のマリーゴールドやサルビアの種を培養土に蒔いて苗を育てることであった。今までに花を育てたことなどない私には、小さな種から芽が出て二葉、本葉、花が咲くという姿を見て、感動する毎日であった。

夏の花壇の花の選定は、背丈・色・相性や開花期などを考慮しなければならない。花壇の構成も、直線的にするか、曲線的にするかなどを考え計画しなければならない。何も分らなかった私は、園芸の本を買ったり、家でプランターや鉢などを買って苗を育てたりもしてみた。そんな様子を見て家族もびっくりしていた。

秋には、腐葉土集めにPTAの方々と霊山の山奥に行った。その時、霊山の山々の美しさとともにどんぐりから幼い芽が出ているのを初めて見て、新しい生命の息吹に感動したことが忘れられない。

その年、皆さんに薦められ「花いっぱい運動」に参加したところ思いもよらない県教育長賞を受賞することができたことは、大きな喜びとともに成就感でいっぱいだった。

 

ながらも、時には優しく、時には厳しく、その子供に応じた指導が必要である。

 

花の栽培では、苗を植えてからも除草や追肥、水やり、それぞれに応じた剪定などもしてやらなければならない。このような花の育て方は、子供たちの教育にも相通じるものがあるように思えた。子供に応じて、温かく見守りながらも、時には優しく、時には厳しく、その子供に応じた指導が必要である。

私自身にとっても、新しい生命の誕生、生命の尊さを経験できたことや自然のすばらしさと共生できたことは貴重な財産となった。

現代の子供たちは、自然と触れ合うことが少なくなってきている。花の栽培活動を通して、自然に触れ、季節感を味わわせることによって、自然を愛する心情が少しでも育ってくれることを願うこのごろである。

(月舘町立月舘小学校教諭)

 

ドイツに学ぶ

木村忍

 

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ドイツ国内を走る速度無制限・無料の自動車専用道路(アウトバーン)は車好きの憧れである。しかし、真に賞賛すべき点は別にある。トラッ

 

 

 


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