教育福島0204号(1997年(H09)07月)-037page
がネットワークの接続端子を設置しノートパソコン(FMVノート十台、PC98ノート十台)を整備しました。教科ごとの研修等での活用が可能となります。
6 電算室
所全体のネットワークをコントロールするネットワークサーバとグローバルサーバが設置されています。システムの心臓部で、将来はインターネット接続のためのサーバ群もここに設置される予定です。
7 ソフトウエアライブラリセンター
昨年の七月に開所して二年目を迎えました。現在、所蔵ソフトは三千本を越えています。基本研修(初任研、経験1)、経験2))および情報教育講座等の専門研修でも利用されています。また、当ライブラリセンターは、ソフトの試行など自主研修の場としても利用できます。
三 研修講座について
1 小・中情報教育講座
【小学校】
教材作成支援ソフト(FCAI)を活用した教材作成とマルチメディア対応の教材作成を行います。
【中学校】
教材作成支援ソフト(FCAI)を活用した教材作成と表計算ソフト、データベースソフトの活用研修を行います。
2 小・中情報教育(パソコン言語)講座
LOGOコースとVB(Visual Basic)コースに分かれて主としてプログラミング実習を行います。
3 情報教育研修講座
小・中・高等学校各校種の先生方が、研修期間を前・中・後期の三期に分けて課題研究の形で進める講座です。自主的な研修時間が確保できると研修として好評です。
4 高等学校情報教育講座
今年度から講座内容を大きく変更しました。普通教科の先生方にも是非参加していただきたい内容で五つの講座があります。
○「教材作成」
ワープロで文書を作成する感覚で教材を作成することができます。マルチメディア教材の作成も体験することができます。
○「アプリケーション活用」
マルチメディア、プレゼンテーション、インターネットなど新しい時代のアプリケーションソフトが体験できます。
○「表計算・データベース」表計算とデータベースソフト
基礎を学び校務処理等に生かすことを目的とした内容です。VBA(Visual Basic for Application)の基礎研修も行います。
○「パソコン言語」
VBA(Visual Basic)コースとC/C++コースに分かれて研修を行います。アプリケーションソフトは使えるが自分にあった内容のプログラムを作成したいなど、少し上のレベルを目指した研修内容です。
○「COBOL」
昨年度までの汎用機言語1)・2)をまとめました。専門教科の授業で指導したり、情報処理技術者の資格を取りたいなどの目的を持った先生方向きの内容です。
四 おわりに
機器更新によりハードウエア環境がマルチメディア、ネットワークに対応するようになり講座内容もポイントを絞り精選しました。
今回は所内だけのネットワークですが、これからはインターネットへの接続、ホームページの開設の準備も進めていく予定でおります。
学校教育は人間関係を媒介にして行われるものといわれます。ネットワークはコンピュータ同士をつなぐだけでなく、利用者と情報源を結びつける効果を持ち、人間的なつながりを広げます。
児童生徒の情報活用能力育成のためには、教師の情報活用能力の向上が前提と思われます。そのためには、教師一人一人が自ら情報教育に前向きに取り組んでいくことが大切であると考えます。
リニューアルオープンした教育センターの研修を、先生方自身の情報活用能力を高めるための一つのきっかけとして、是非利用していただきたいと思います。