教育福島0205号(1997年(H09)09月)-018page
(資料2)
1単位時間の指導の展開例
1学年 実施10月
1 題材名「働く人々」
2 本時の目標
○職場体験について、学級発表会で練り上げた内容をもとに、学年集会を通して職業に対する情報の共有化を図り、自己の職業に対する意識を高める。
3 本時の展開
学習内容・内容 指導上の留意点 ※評価 ○発表会のねらいを知る。 ○会の運営は、学年生徒会が行う。本時のねらいと進め方、諸注意等も含めて説明させる。 ○代表の班が順序に従い発表する。
1)人を相手にして働く職業
2)ものを相手にして働く職業
3)事務をとる職業
4)自然を相手にして働く職業
5)特殊な技能・特別な才能を必要とする職業
6)資格や免許などを必要とする職業
○パネルディスカッションをする。
[テーマ]
1)職場見学で学んだこと
2)今の生活に生かせること
3)さらに深く知りたいこと○6つの分類の中の3つの職業に就いて発表させる。
○働く人々の考え方について、理解を深められるような発表をさせる。
○発表の仕方を工夫し、効果的に情報を伝えさせる。
※職種をとらえた発表ができたか。
○8名のパネラーを事前に決めておく。
○ある生徒の感想について、意見を出し合い、職場見学の意義、進路学習の必要性を再確認する。
○司会は、今後の進路学習への展望や期待を持たせながら、まとめる。○代表生徒が発表会の感想を述べる。 ○進行が指名する。 ※平成6・7・8年度中学校進路指導総合改善事業実施校
福島立信陵中学校 第3年次研究発表会要項より抜粋
(資料3)
1単位時間の指導の展開例
2学年 実施10月
1 題材名「働く人々と生活」
2 本時の目標
○希望する職業について、職業選択するうえでの悩みや問題点を明らかにして、自らの生活の在り方を考えさせる。
3 本時の展開
学習内容・内容 指導上の留意点 ※評価 ○職業体験を振り返る。
○本時の学習課題を確認する○VTRを視聴させて、体験学習のようすを思い起こさせ意欲を高めさせる。
(略)○希望職業について、悩み・問題点を班ごとにまとめ発表する。
○これからの生活の在り方について考え、話し合う。
○保護者からの感想やアドバイスを聞く。○事前の調査結果により、悩みの有無など共通点のある生徒で班を編成し問題点を明らかにしやすくする。
(略)
○保護者には、調査結果や本時のねらいを事前に十分知らせておき、適切な助言を得られるように配慮する。○本時の学習事項に対し、個人ごとに感想をまとめる。
○教師の話を聞く。○簡潔にまとめさせる。
※生活の在り方や進路選択を考える大切さに気づいたか。
(略)※平成6・7・8年度中学校進路指導総合改善事業実施校
福島立信陵中学校 第3年次研究発表会要項より抜粋
身近な保護者から、職業に関する情報や職業人としての生き方、考え方を学ぶことは親の姿を通して、自分自身を振り返ることができるという、非常に重要な意義を持つ。
この意味から、「資料4」のように、保護者参加の学級活動を計画的に実施していく努力が望まれる。その際には、この資料にもあるように、計画の中に学級活動の基本的な流れを示し共通理解を図るとともに、保護者参加の仕方を複線化するなど、学級の実態に応じて弾力的に進められるような配慮が必要である。
生徒たちは、自分の将来に対して何らかの形で夢や希望を抱いている。同時に、夢の実現に対しての不安や悩みも抱えている。進路指導は、このような生徒たちが、自分の夢を大切にしてその実現に向かって努力を続けられるよう、継続的に指導援助する営みである。
この意味から、生徒たちが自己の進路課題を明らかにして、それを克服し、自らの進路を自らの責任において決定していくためには、中学校三年間において、進路について、いつ頃、どのようなことを学び、どんなプロセスを経て進路を決定していくのかについての見通しを早い時期から持たせることが大切である。しかも、この見通しは、進路学習を進