教育福島0206号(1997年(H09)10月)-017page

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(2) 社会の変化に主体的に対応できる心豊かでたくましい児童生徒の育成

 

1) 義務教育

 

子供たちを取り巻く環境の変化は著しいものがあり、今後も一層複雑化、多様化していくことが予想されるなかにあって、現行の学習指導要領の趣旨を踏まえるとともに、今後における教育の在り方を見据えながら「個性を生かす教育と学力向上施策の推進」「生徒指導の充実」を柱に小・中学校教育のより一層の改善・充実を図ろうと努めています。

 

「基礎学力の向上」

新しい学力観に基づく小・中学校の全県的な学力向上を図るため、今年から、「学力向上IDプラン」を新たに実施し、各市町村教育委員会の学力向上に対する取り組みの支援に努めています。

児童生徒一人一人の個性や個の持つ能力を伸ばしながら基礎・基本を身に付けさせ、基礎学力の向上を図っていくためには、各学校、そして教師一人一人の積極的で創意工夫あふれる実践が求められます。

 

〈学力向上IDプランのねらい〉

 

個に応じた指導を充実し、児童生徒一人一人に新しい学力観に基づく確かな学力を身に付けさせる。

 

〈学力向上1Dプランによる支援策〉

 

1 各市町村教育委員会の事業推進に対する補助金の交付

2 T・Tなど、個に応じた指導充実のための教員の加配

(平成九年度は、常勤講師三十九人を含め八十六人を加配)

3 市町村・地区単位の要請に応じた教育事務所指導主事の派遣

 

〈各学校における努力点〉

 

一人一人が学習指導の改善・充実のための研究実践を着実に行い、その成果を共有し合うなど、組織的・継続的な研究実践の日常化に努めることが大切です。努力点として次の事があげられます。

1 学力向上自校プランに基づく実践の充実

課題解決のための具体的な実践計画に基づいて、実践・反省・評価を行い、指導の工夫改善を図る。

2 効果的な指導法の積極的な導入

基礎学力向上推進地区等先進校の優れた研究・実践例を収集し、研究を深め、指導の改善・充実のための方法や内容を積極的に取り入れるなど指導方法の確立を図る。

・新しい学力観に立った基礎・基本の徹底

・個に応じる指導の工夫

・指導過程の工夫改善

3 多様な方法による計画的な研究実践結果の確認

実践結果が児童生徒一人一人の変容の姿で見えるよう多様な方法で評価を行う。

・課題解決の状況と残された課題を明確にする。

「何が効果的で、何が効果的でなかったか」「より効果的な方法はないか」という視点

 

学力向上IDプラン推進の概要

 

 

 

 

 


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