教育福島0206号(1997年(H09)10月)-018page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

・教師自身の指導法の工夫改善という視点からの評価を行う。

 

「生徒指導の充実」

学校は児童生徒にとって楽しく学び、生き生きと活動できる場であることが大切です。

生徒指導は、一人一人の児童生徒を対象とした機能であり、教師と児童生徒の信頼関係を確立することが極めて大切です。そのためには、教育活動のあらゆる機会をとらえての積極的な生徒指導の推進が重要です。

また、学校不適応やいじめの問題など児童生徒の問題行動に適切に対応できるようにするためにも、教師の児童生徒観や指導の在り方を再確認するとともに、指導体制を整えることが強く求められます。

県教育委員会では、今年度から新たに「ハートウォームプラン」を実施し、いじめ問題や登校拒否などの学校不適応問題の支援の充実を図っています。

 

〈教育相談体制の充実〉

 

学校アドバイザーが電話相談のほか、学校や家庭などを訪問して相談に応じる訪問相談を実施しています。

この相談事業は県内の七教育事務所で実施していますが、三年目を迎え、県民の間に定着し、大きな成果をあげています。

 

〈学校の取り組みに対する支援〉

 

1 巡回面接教育相談員の訪問指導

登校拒否児童生徒の多い学校などを訪問し、教師や児童生徒、保護者への指導援助に努めています。

各教育事務所に一名ずつ配置されていますので、積極的な活用が望まれます。

 

平成9年度スクールカウンセラー配置校一覧

管内スクールカウンセラー配置校
県北福島一中 福島二中 信夫中 信陵中 梁川中 川俣中 二本松一中
県中朝日が丘小 行健中 郡山六中 郡山七中 守山中 小野中 須賀川一中 船引中
県南白河中央中 矢吹中 棚倉中
会津若松一中 若松二中 若松四中 若松五中 喜多方一中
相双中村一中 原町一中
いわき平一中 平二中 小名浜一中 植田中
高校福島明成高 福島北高 梁川高 本宮高 郡山北工高 会津農林高

 

2 スクールカウンセラーの配置

平成九年度は、文部省の事業と県単独の補助事業とをあわせて県内三十五校にスクールカウンセラーが配置されています。

カウンセラーのほとんどが臨床心理士や医師などの専門家であり、教員の教育相談技術の向上や児童生徒の学校不適応の解消など、その成果に大きな期待が寄せられています。

3 自然体験活動の実施

登校拒否児童生徒の学校復帰を支援するために自然体験活動の実施をしています。

・年間五回、六泊十一日で郡山少年自然の家で行われています。

・本人と保護者の参加が原則です。

 

〈各種研修会などの実施〉

 

カウンセリングの基礎技術を学ぶ「カウンセリング研修会」、教育相談員の資質向上を図る「教育相談専門員研修会」、「スクールカウンセラー連絡協議会」などを実施し、学校不適応問題の解消を図れるように努めています。

 

学校アドバイザー相談件数

年度
内容
7年度8年度9年度
4月5月6月
電話相談総数8191,342141177134452
訪問指導総数185368303338101
1,0041,710171210172553

 

巡回面接教育相談件数

4月5月6月
訪問件数4910066215
相談件数93293133519

 

「環境教育の推進」

 

〈環境教育推進モデル校の指定〉

 

モデル校として研究に取り組んだ成果を広く県内の各学校に波及させ各学校における環境教育の充実が図れるように努めています。

海老根小学校、熊町小学校、檜枝岐中学校の三校がモデル校です。

 

〈尾瀬子供サミットの実施〉

 

福島・群馬・新潟三県の児童生徒の交流をとおして環境観を育成する「尾瀬子供サミット」は、今年度で四年目を迎えました。

課題別研修、尾瀬で得た体験をとおしての環境問題についての意見交換、メッセージの作成など、例年にも増して大きな成果をあげることができました。

 

 

 


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は情報提供者及び福島県教育委員会に帰属します。