教育福島0207号(1997年(H09)11月)-009page

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ハンディを理解し合いながら三回にわたり交流しました。このことを通して、生徒がバリアフリーについて自ら考えることができたようです。

 

専攻科〜あん摩・マッサージ奉仕活動〜

専攻科で学んでいる「あん摩・マッサージ指圧とはり・きゅう」を施術しながら、公共交通機関(バス)の運転手の方々と交流することにより、奉仕の精神を学ぶとともに、社会参加意欲を高めることを目的に実施している伝統ある活動です。

 

親子レクリエーション

 

親子レクリエーション

 

特に、今年度から始めた「であい ふれあい サポートプラン」や「交流教育地域推進事業」の指定校として、これまで以上に地域や学校間の交流活動を活発に展開することができました。

今後も児章生徒の成長と自立を促し社会参加が円滑に行えるよう、魅力ある教育活動を積極的に展開して行きたいと考えています。

 

【聴覚障害】−県立聾学校−

聾学校本校には、幼稚部、小学部、中学部、高等部があり、三歳から十八歳までの幅広い年代にわたる幼児児童生徒が学んでいます。また、早期教育相談部を設け、零〜二歳の相談・指導も行っています。

高等部は、平成八年に学科改編が行われ、普通科、情報工業科、生活技術科の三学科になり、社会と生徒のニーズにあった教育課程が編成されています。

 

幼稚部〜早期からの教育〜

生後数か年の間が、言葉の発達を含め、精神発達にとって特に重要な時期とされています。このため、障害を早く発見し、その保有している聴力を最大限に活用する指導(聴覚活用)を行うとともに、話し言葉の指導(言語指導等)を行い、成果をあげています。

 

小学部〜確かな学力と口話教育〜

教育内容は、他学部同様、通常の小学校に準じたものになっています。聴覚活用と口話によるコミュニケーションを主体とした指導を行っていますが、児童の実態により、指文字、手話等も部分的に取り入れています。コミュニケーション手段は違っていても、児童の基礎学力の向上を目指すとともに、毎週水曜日のクラブ活動は、近隣の小学校に出かけ交流を図っています。

 

中学部〜バドミントンとともに〜

中学部全生徒二十三名が所属するバドミントン部の、ここ数年の活躍ぶりは、目をみはるものがあります。

今年だけを見ても、県中地区大会で男女ともに団体戦準優勝、個人戦では男女ともにシングルスで優勝。また、県大会の個人女子シングルスでは堂々三位に入賞しました。これはバドミントン部始まって以来の快挙でした。練習時間は、月〜土の放課後の約二時間ですが、生徒たちは各々の目標に向かってがんばっています。生徒たちのシャトルの飛球や相手の足の運びを目で聴き、感じ、弾む声が今日も体育館に響いています。

 

高等部〜軟式野球部六年ぶりに復活〜

今年の四月、高等部に軟式野球部が六年ぶりに復活しました。男子生徒全員(十六名)が、毎日汗と土にまみれて練習しています。

全員が初心者で、中にはボールに触れるのが初めてという生徒もおり、基本からの練習となりました。ルールも分からず、飛んでくるボールに逃げ腰の生徒も、最近では大分上達してきました。

今年は、練習試合も含めて十五戦の対外試合を経験し、試合に勝つことの喜びや本格的な野球場でプレーすることの楽しさを味わっています。

野球以外の特色ある活動として演劇活動と視聴覚委員会の活動があげられます。これは部活動や国語の表現教育の一環として行っているもので、これまで各種の県高校演劇コンクール、全国放送コンテスト等に数多く入賞し、その表現力と教育効果は県内外を問わず高い評価を得ています。

 

【精神薄弱】−県立石川養護学校−

石川養護学校では、「一人一人の障害の種類と程度に応じ、社会参加・自立ができる人間を育成する」ことを教育目標として、日々の教育実践に取り組み、地域との交流活動を積極的に実施しています。

ここでは、小・中学部で実施している学校行事のひとつである「遠足」を紹介します。

 

 

 


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