教育福島0207号(1997年(H09)11月)-040page
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教育事務所発
〈わたしの学校・ぼくらの活動〉
相双教育事務所
〒975 原町市錦町一丁目30
TEL (0244)26-1314
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「のりものにのってさあ出ぱつ」
小高小学校「生活科」
管内の各教育委員会・各学校では、『教育の充実』をめざし、創意工夫をこらしたさまざまな活動を行っています。
それらの中で、生涯学習の観点からの「子育てセミナー活動」や特色ある学校を紹介します。
望ましい家庭の・家族のあり方を考える
(第3回子育てセミナーから)
浜通りを中心とした第三回子育てセミナーが、多数の参加者のもと、新地町公民館で開催されました。
社会の変化に主体的に対応できる心豊かでたくましい子供を育成するため、「親子の絆を深め、子供の健やかな成長と自立を援助する家庭教育」をテーマに掲げ、子育てに関する不安や悩みを解消する学習や相談の機会の一つとして、子育てセミナーを実施しました。
最初に、福島女子短期大学渡辺俊彦教授より『親子が育つ家庭−共学び、共育ち』〜少子化社会の家庭や地域における子育てを考える〜で基調講演をいただいたあと、「少子化時代の子育て・家庭教育への模索」・「苦悩する子ども援助へのアプローチ」の二つの分科会に分かれ、話し合いが行われました。
各分科会においては、渡辺教授や助言者である武内敏英大熊中学校長、林千枝子県家庭教育電話相談員からの問題提起を受け、十名程度の小グループに分かれての話し合いとなりました。二時間ほどの協議時間ではありましたが、参加者が悩みを打ち明ける側になったり、体験をもとにカウンセラー側になったりと予定の時間を越しての熱心な話し合いとなりました。
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第一分科会 少子化時代
その中で、大人も含め、人とのかかわりが少なくなってきていることや幼児期に基本的な生活習慣が身についてないことが、課題として明らかになりました。
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第二分科会 苦悩する子ども
最後に、助言者の方々から、子供にとって家庭は基本的な生活習慣や生活能力、豊かな情操や他人に対する思いやり、善悪の判断など人間としての基本を学ぶ場であり、自己を確立させる場として、その果たす役割は非常に大きいものがあることや子供を一個の人間として尊重していくことが大事であることなど、たくさんの貴重な助言をいただきました。
このセミナーを、望ましい家庭や家族のあり方を考える機会にするとともに、家庭や地域における教育力の向上に生かしていただければ幸いと考えています。
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