教育福島0208号(1998年(H10)01月)-015page
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仕方をどのようにしたらよいか。
1) 個をとらえ、個に応じた支援
2) 表現を認め合える鑑賞の時間
3) 一人一人のよさを生かす評価
(4) 日常の造形活動の中で、思いを豊かにし、創造的技能を高める手立ては、どうしたらよいか。
1) ピカソタイム(技法紹介)
2) 人物タイム
3) 感性と表現意欲を育てる環境の充実
四 研究の実際と考察
(1) 検証授業
実践1 『しゃぼんだまとあそぼう』
実践2 『グアナコ・アノア・パーラルといっしょにあそぼうよ』
実践3『まほうのたねから…』
(2) 授業の実際と考察
1) 豊かな表現が広がる題材との出合わせ方の工夫
実践1では、事前にしゃぼん玉で遊ばせることによってイメージが膨らみ、意欲的な活動を展開していった。(資料1)
実践2では名前の響きや「地球上にすんでいる、見たことのない…」と誘い掛けたことで、現実から違った世界にいけたようで、想像力を働かせることができた。また、三種類の変身グアナコカードを半分ずつ隠した形で作品例を提示する方法も想像力をかきたてることができた。
実践3では、生活科の時間に草花の種蒔きをして、一人一人花を育ててきたことにより、本時でも楽しんでまほうの種づくりに取り組むことができた。(資料2)
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資料1 題材との出合わせ方
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資料2 児童作品「きれいな花」
2) 自己選択・自己決定できる場の設定の工夫
タンポやブラシなどの用具やカラーペン、コンテ、絵の具などの描画材、布や包装紙などの身辺材料を各種コーナーに設けたことから、自分で描画材や用具、材料を選び、自分の思いにあわせて主体的に活動することができた。また、用紙もいろいろな形や色の用紙を選び、思いを豊かに表現することができた。(資料3)
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資料3 各種コーナー
3) 思いが膨らむような効果音の活用の工夫
子供の思いが膨らむようなBGMを流すことによって、イメージを膨らませることができた。
4) 個をとらえ、個に応じた支援の工夫
学習カードのイメージスケッチから、児童の思いを把握したり、一人一人の思いが引き出せるよう思いを聞いてあげたり、ひとつひとつをその子のよさとして受け止め、共感的な態度で支援してきた。また、思いが膨らまないときや表現方法で迷っているときは材料や技法を紹介したり、励ましたりして個に応じた支援をしてきたことにより、イメージを膨らませることができた。(資料4)
5) 表現を認め合える鑑賞の時間の工夫
子供自身の見方や感じ方を大切にして、互いに認め合える温かい雰囲気づくりを心掛けてきたことから、友達のよさを見つけようとする態度が育ってきた。また、次時への表現活動の意欲を高めることもできた。題材の最後には、友達のよさを発表し合い、よさカードに記入させてきた。友達から、よさカードをもらうことによって、自信がつき、自分の作品に満足している子供が多くなった。そのよさカードは、鑑賞カードに添付し、学級に掲示してきた。
6) 一人一人のよさを生かす評価の工夫
評価については、「自分の思いを表現しているとき」それ自体をよさとしてとらえていくことを基本とし
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