教育福島0208号(1998年(H10)01月)-019page
資料1 総合単元的な道徳学習を基盤とした道徳教育
(3) 具体的単元構成の工夫
取り組む内容項目は、学校や高学年のテーマを元に当該年度の学校の指導の重点なども考慮して決定した。また、単元構成に当たって次の点に留意した。
○生活科のよさを生かす素材
・地域素材の活用
・表現方法の工夫
○子供の思いや願いを大切にする学習活動の複線化
○道徳の時間の適切な位置づけ
○全体のまとめ方
(4) 学習活動支援の工夫
○多様な活動に対応するT・T
○学級の学習環境整備と活用
○総合的に扱った学習の成果のまとめ方
六 研究の実際 その2
〈総合単元的道徳学習の概要〉
《実践1》国際理解・親善の実践
テーマ「世界へつながる三春」
(平成六年度第五学年)
(1) 総合的単元構成(略)
(2) 学習活動の実際
社会科「外国とのつながりを調べよう」では、次のような課題に別れて調べ学習をした。
・衣類 ・食料品 ・工業原料 ・郵便 ほか
学習の過程で、実際にどんな物がどこから届いているのかについてスーパーなどを取材して歩いた。調べたことを発表し合い、日常の衣食住の多くが外国と関わっていることを実感することができた。
道徳の時間には、外国の人と仲よくしていくには何が大切かについて考えた。学習前には、言葉を話せることが大切だという子供が多かったが、二つの資料をとおして言葉よりも立場や気持ちを大事にすることの大切さに気づかせることができた。
学級活動では、英語指導助手とアメリカのゲームを楽しんだ。また、来日の動機などの話を聞いて、国際親善に努力するすばらしさを感じとることができた。
調べてきた原産国を確かめる
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