教育福島0208号(1998年(H10)01月)-038page
生涯学習INFORMATION
異なる立場や文化を理解し合い、共に生きる国際社会をめざして
福島県国際交流活動研修会
生涯学習課
一 はじめに
今日、交通・通信手段の発達や経済活動の拡大に伴って、人や物、情報や貨幣などが国境を越えて容易に行き来するようになり、社会の様々な面において国際的なつながりが強まってきております。しかし、国際化が進展する一方で、経済面や人権にかかわるトラブル、民族や宗教の違いによる地域的や紛争、環境破壊など世界が一つとなって取り組まなければならない地球的規模の課題が山積しています。
こうした国際情勢の中で、日本人に対する役割期待は飛躍的に高まっており、国際人として、世界が直面する課題への積極的な対応が求められています。
それには、我々日本人にありがちな異質なものへの閉鎖性や非寛容性を是正して、異なる立場や文化を理解し、さらには親善や交流から一歩進んだ実質的な「国際協力」ができる能力・資質を身につけた人づくりを一層推進することが必要であると考えられます。
二 「福島県国際交流活動研修会」の概要
当研修会は、国際交流活動の意義を広く普及・浸透させるとともに、この活動を促進する指導者の育成・拡充を図ることを目的とした文部省の委嘱事業です。今年度は、いわき市教育委員会の共催をいただき、十月八日(水)、いわき市小名浜公民館を会場に、県内のユネスコ協会からの六十一名を含めた約百七十名の参加を得、「トーク・フォーラム」「講演」「交流パーティー」の内容で開催しました。
〈日程〉
(1) トーク・フォーラム
パネラーに、韓国人で留学生の崔文僖さん、トンガ出身で国際