教育福島0209号(1998年(H10)02月)-035page
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部活動部長会
(2) 成果と課題
部活動でのチームや個人ごとの目標が明確になり、生徒一人一人の意欲を高めることができた。また、保護者の理解と協力が得られるようになってきた。今後は、さらによりよい部活動運営の在り方及び保護者との関わりについて工夫していくことが必要である。
3 指導法研究部
(1) 内容
1) 年間活動計画の作成
2) 週練習計画の作成
3) 部活動指導協力者の導入
4) 指導法の研究成果と課題
(2) 成果と課題
見とおしをもった計画を作成することにより、計画的・発展的な指導と自主的・効率的な練習ができるようになってきた。また、部活動指導協力者の導入により生徒の意欲や技能はもちろん、顧問教師の指導力の向上も図ることができた。今後は部活動指導協力者と顧問との連携を一層密にし、生徒の関心や意欲及び能力を充分に踏まえ、計画の作成や指導をしていく必要がある。
4 健康安全研究部
(1) 内容
1) 保健だよりの発行
2) 健康に関する調査と研究
3) 傷害の調査と研究
4) けがや病気の予防と応急処置法
5) スポーツ障害の予防
(2) 成果と課題
生徒の健康安全面での状況の把握と各種講習会の実施により、健康安全面から充実した部活動にしようとする意識が高まってきた。今後、けがや病気を未然に防ごうとする意識をさらに高めていく必要がある。
六 研究の成果と今後の課題
1 研究の成果
(1) 「互いに励まし合いながら、主体的に取り組む部活動の在り方」という研究主題のもとに、全職員で共通理解を図り、実践してきた結果、顧問教師と生徒及び生徒同士の触れ合いの中で、一人一人を大切にし思いやりの心を育もうとするなど、部活動に対する顧問の意識が高まってきた。
(2) 生徒の部活動への満足感の高まりは、リーダーを中心とする部活動運営の工夫と顧問及び部活動指導協力者の効果的な指導法によるものと思われる。実際に、校内部活動参観では、リーダーを中心として、目標をもち計画的に活動できるようになるなど、主体的に取り組む姿が見られるようになってきた。
(3) 保健だよりの発行や各種講習会の実施により、生徒の健康・安全に対する意識の高揚が図られた。
(4) 各種の広報活動や部活動保護者会の開催と参観の実施により、部活動に対する保護者の理解と協力が得られるようになってきた。
(5) 一年次途中より本格的に部活動指導協力者の導入に取り組み、三年次は六名を委嘱している。このことは、部活動の専門的な指導という点で効果的であり、生徒の満足感にもつながっている。各顧問もその意義を理解するようになってきた。
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部活動指導協力者の導入
2 今後の課題
(1) 参加意欲が高まらない生徒へは一人一人の技能のレベルに即した目標がもてるよう支援するなど、さらに個に応じた指導法を工夫する必要がある。
(2) 生徒の個性の多様化への対応と全員部活動参加の在り方を検討し生徒一人一人に満足感を得させることができるよう工夫する必要がある。
(3) 部活動指導協力者の導入拡大のためには、生徒の活動する時間帯に協力が得られるリーダーバンクの整備が必要である。
(4) 部活動指導協力者の導入にあたっては、校内の窓口となるような体制づくり(部活動担当者を中心とする委員会の設置など)が必要であり、部活動部長会の運営にあたっては、生徒会に位置付けるなどさらに工夫する必要がある。
(5) 本校では、県中学校体育大会終了後も三年生は週に一回程度活動してきたが、参加意欲が低下してきている。そこで、前期はクラブ活動の代替、後期はクラブ活動を実施するなどの工夫も必要である。
※ 部活動指導協力者とは
原町市教育委員会が原町市スポーツリーダーバンク整備事業により四名、県教育委員会が運動部活動外部指導者活用事業により二名の専門的技術や知識を有した指導者を派遣。
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