教育福島0210号(1998年(H10)04月)-023page
随想
日々の想い
ずいそう
今日もまた…。
伊深八重子
「バーン」号砲一発。
今、一番私の心に残っているレースは、二年前に出場した「勝田全国マラソン大会」です。長年の夢であったフルマラソン出場です。
完走できるのだろうかと、不安と興奮のうちに立ったスタートライン。途中で参加者がお互いに声をかけ合い、励まし合ってゴールを目指す。地元の方々の沿道での大きな声援。ゴールが見えてきた。自然に顔の緊張がゆるみ、口から出た「ゴール」の声。
四十二・一九五キロメートルを完走したときのことは今でも忘れられません。ゴールした瞬間のがんばり抜いた喜びと感動が心に焼きついています。
早いもので、走り始めてから十年の年月がたちました。あきっぽい性格の私が、ずっとランニングを継続できた理由の一つは、余暇を利用して各自のレベルに応じた練習を家族の楽しみとしてきたことだと思います。
子供が小さかったころは、県内はもちろん、県外の健康マラソン大会にもよく参加しました。家族みんなが精一杯走り、みんなで応援する姿をビデオカメラで撮り、家に帰ってからの共通話題として話がはずみました。
もう一つの理由は、私と同じように、家族で走っている多くのすばらしい仲間がいたということです。週に一度の合同練習会は、お互いの交流を兼ねた練習会のため、とにかく楽しさ中心の練習会です。
金曜日の午後八時、「二十一世紀の森」で練習の開始です。雨の降る日も風の強い日も、仲間が集まります。子供も親もそれぞれの能力、体力、体調を考えながらワイワイガヤガヤ走ります。外に出て走るとき、光や風が触れ、草木の輝きに気づき、心が次第に解放され始めます。そして、右、左と動く脚筋から徐々に全身に温かさが伝わってきて、自然の広さが実感できます。自分の肉体と精神が一緒になり、自立の意識が芽生えてくるようです。
今日もまた、生きがいを感じながら、私は走ります。
(いわき市立湯本第三小学校主査)
昇降口での発見
小田切敬
私が勤務する学校は、会津で一番北に位置する全校生徒百六十名あまりの中学校です。本校に勤務して今年で五年目を迎えますが、二年前に生活指導の担当になったのをきっかけに、朝のあいさつ運動を始めました。二年間の昇降口でのあいさつ運動をとおして、それまで教室や職員室の中では見ることができなかった、多くのことを発見することができました。
日ごろあまり気にもとめなかった季節の移り変わりについての発見でした。四月になると、校舎の