教育福島0210号(1998年(H10)04月)-038page

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生涯学習INFORMATION

『家庭を見直し子供の「生きる力」を育む家庭教育』をめざして

親と子の心を結ぶ家庭再発見推進事業

生涯学習課

 

一 はじめに

 

近年、核家族化や少子化の進行、働く女性の増加、地域の連帯感の希薄化、価値観の多様化など、子供や家庭を取り巻く社会状況の変化には著しいものがあります。また、大人社会のモラルの低下を背景とした種々の社会問題が子供の豊かな人間性の成長に大きく影響を与えています。

今年三月発表の「新しい時代を拓く心を育てるために」との中央教育審議会の中間報告では、家庭や地域社会、学校が本来果すべき役割をもう一度見つめ直し、親や地域住民、教育機関がその責任を十分に果すことを求めています。

そのような中で、家庭は未来を担う子供が主体的に生きぬくための能力と資質を培う場であるとともに、生涯にわたって学習を継続する基礎的資質を養う生涯学習の原点という視点からもますます重要な意味を持つものと考えられます。

また、学校週五日制の実施も、家庭や地域における教育力の充実を大きなねらいとしていることから、明日を担う子供たちの健やかな成長をめざして、家庭における教育力の一層の向上を図る必要があります。

 

けて生涯学習課では、『親と子の心を結ぶ家庭再発見推進事業』を実施します。

 

このため、県教育委員会では、『すこやかハーモニー「心の教育」総合推進事業』を展開しています。これを受けて生涯学習課では、『親と子の心を結ぶ家庭再発見推進事業』を実施します。

この事業の内容は、親たちが家庭の重要性を再確認し、家庭教育上の諸問題の解決や子供の発達段階に応じた家庭教育に関する知識・技術・態度などを習得するための学習・相談・交流の場を提供したり、地域での子育て「共同化」へ向けたネットワークづくりを推進したりし、県民の家庭教育の充実を一層支援する取り組みとなっています。

 

二 家庭教育出前講座

 

子供を持つ親たちに対して、子供の発達段階に応じた家庭教育の知識・技術・態度について学習の機会を提供し、「家庭」再認識や地域のネットワークづくりを支援します。

本年度は、主として思春期の子供を持つ親を対象とします。全体会では、専門の先生による「基調講演」、実生活で伸び伸び生き生きと活動している家族やグループの実践を発表する「のびのび・いきいきファミリー、子育てサークルの発表」などを行います。分科会では、父親母親がそれぞれの立場のあり方や役割を考える「『父親する』フォーラム」「母親井戸端会議」、子育て共同化の認識を深め、地域のネットワークづくりを考える「家庭教

 

 

 


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