教育福島0211号(1998年(H10)06月)-033page
が数か月かけて作ったねぶたの山車を引いて参加する。山車の前後にはハネトといわれる踊り手がついて、町の大通りをねり歩く、本校独自の活動である。
〔学校・家庭・地域社会の連携〕
この活動にはPTA関係者、町在住の卒業生なども多数加わる。地域の方々に、本校の教育活動を理解してもらうよい機会になっている。
ねぶた
(2) 現場実習を中心とした「企業体験学習」
〔活動目標〕
生徒一人一人が自己の在り方・生き方を考え、望ましい職業観・勤労観を形成し、勤労意欲の向上を図る。
〔活動内容〕
企業において、二学年の生徒全員が現場実習を行う。
〔学校・家庭・地域社会の連携〕
この活動は、保護者の理解のもと、町役場・町商工会の積極的な支援と町内各企業の全面的な協力を得て行われる。平成八年度は二十一、平成九年度は二十五の企業で実施した。実社会の教育力の大きさや企業が高校教育に期待するものを具体的に知ることができる活動である。
(3) 校内・校外の美化・清掃・緑化活動及びボランティア活動
〔活動目標〕
草花を慈しみ育てる喜びを味わい、環境美化意識の高揚を図る。
〔活動内容〕
生徒の組織「豊かな心を育む委員」を中心に学年単位で行い、花壇造りからはじめて、季節の草花を各学年の花壇に植え管理した。
〔学校・家庭・地域社会の連携〕
地域の老人クラブの方々にも参加していただき、若い高校生とお年寄りの心の交流の場にもなり、参加者に喜ばれた。
企業実習
五 成果
(1) 地域の人々とのさまざまな交流により、協力し合うことの大切さや集団や社会の中の一員としての意識を高めることができた。
(2) 「企業体験学習」では、自己の在り方・生き方を考え、望ましい職業観や勤労観の形成が図られ、勤労意欲を高めることができた。
(3) 美化・清掃活動やボランティア活動からは社会に奉仕する具体的な方法やその意義・大切さを学ぶことができた。
六 今後の課題
(1) 活動の計画段階から生徒の積極的な参加を図り、それぞれの活動が、さらに、生徒自身の自主的で主体的な実践活動になるようにする。
(2) 研究の推進組織を、既存の組織との関係や任務内容の明確化という点から見直すとともに、外部の協力体制の一層の充実を図る。
(3) 活動は、学校裁量の時間やホームルーム活動の時間に限らず、関係教科・科目の中における実施についても検討し、学校教育活動全体の取り組みとする。