教育福島0211号(1998年(H10)06月)-034page
教育事務所発
〈わたしの学校・ぼくらの活動〉
いわき教育事務所
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久之浜中と岩城中との混合チームによる縄跳び大会
いわき教育事務所管内の各学校では心豊かでたくましい児童生徒の育成をめざし、様々な取り組みをしています。
それらの中で、特色ある活動について紹介します。
祖父母参観(市民講師活用事業)
いわき市立高久小学校
毎年十一月の第三土曜日、高久小学校では、おじいちゃん、おばあちゃんを招いての祖父母参観を実施しています。例年、小春日和のぽかぽかした陽気の中で行われており、今年で十五回目を迎えようとしています。生活の中から生まれた様々な知恵や技術、人と人との心の交わりなど、人生を豊かに生きていくうえでなくしてはならないものを学び、感じ取ってほしいとの願いから始まった試みです。参加人数も年々増え続け、前回は百二十名を超えました。
児童の七〜八割が三世代同居の家庭という地域の実態から、素直で優しい子供たちばかりですが、それでも速すぎる時代の流れの中で、昔からの大切なものが年々失われていく傾向にあるようです。それだけに、今では高久小学校の伝統行事として、なくてはならないものになりました。
土曜日の午前中だけのふれあいではありますが、昔話を聞いたり、藁細工を教えてもらったり、お手玉やおはじき、竹馬などで一緒に遊んだり、餅つきをしたりして過ごす時間を、子供たちは毎年とても楽しみにしています。
おじいちゃん、おばあちやんの豊かな人生経験からにじみ出る穏やかな笑顔が、子供たちを柔らかく包み込み、心のひだを育んでくれる……。そんな小春日和のような幸せなひとときが、高久小学校には毎年おとずれるのです。
わら民芸教室
秋田県岩城町立岩城中学校との交流をとおして
いわき市立久之浜中学校
いわき市と岩城町との関わりは歴史的に深いものがあります。岩城国(いわき市)を、平安末期から五百年にわたって統合してきた岩城公が、江戸時代初期に羽後亀田(岩城町)に移封されました。共通の藩主をいただくという縁で両市・町間で全国でも例を見ない「親子都市」が誕生しました。
以後、様々な交流がありましたが、その一環として、一昨年度から本校と岩城中との交流が実施されました。二回目となる昨年度は「いわき海浜自然の家」で行われましたので、その一端を紹介します。
一 両市・町の紹介
岩城中学校から、岩城町誕生の歴史的経緯や特産物、観光名所等が紹介され、本校からは学校の様子やスライドを使った観光名所の紹介を行いました。その後、両市・町に関する事柄を問題にした班対抗のクイズ大会を行いました。お互いに、地元に関するクイズに悪戦苦闘をしながらも、十分に楽しみ、友情が深まりました。