教育福島0211号(1998年(H10)06月)-035page
二 レクリエーションでの交流
両校生徒の混合による班対抗縄跳び大会やドッヂボール大会を行い、緊張していたムードよ笑顔で語り合うなど、徐々に和んでいきました。テーブルを囲んでの昼食会やフリータイムでは、手紙の交換をして別れを惜しんでいる様子があちこちで見られました。
平成十年度には、本校が岩城町を訪問することになります。今後もこのような交流を重ねることにより、両市・町の親子都市の親睦を一層深めていきたいと思います。
市・学校の紹介
地域をこえて
いわき市立貝泊小学校
平成九年八月一・二日、本校から北へ百kmほど離れた双葉郡浪江町立幾世橋小学校との交流を行いました。
目的は、遠く離れた学校との交歓をとおして、本校児童に不足がちな積極性や社会性・自主性の育成を図ることにあります。
交流は、音楽から始まりました。数々のコンクールに参加している幾世橋小学校の美しい歌声の大合唱団を目の当たりにし、瞬きもせず聴き入る二十四の瞳が心に焼き付きました。
宿泊先に移動後、バーベキューでの交流を行いました。初めこそ役割分担した仕事を遠慮がちにこなしているだけの姿しか見られませんでしたが、社交的な性格の子を中心に、次第に一人、二人と交流の輪を広げていきました。
ゲームの時間となると、すぐに全体が一つにまとまって、和気あいあいの雰囲気となりました。仲良く手をつないでゲームをする女の子や、芝生の上で倒立の技を披露しあう男の子の姿があって、いたるところから歓声が上がり、別れぎわには、連絡先を教えあうほどうちとけることができました。
今回の交流をとおして、子供たちに、集団の中へ一人ででも入っていける積極性や社会性が身についてきたと思います。この力を「生きる力」へと結びつけるような支援をしていきたいと考えています。
ゲームでの交流の様子
ソーラーカーコンテスト
いわき市立平第一中学校
平成十年二月十四日(土)、科学技術の果たす役割や理工科系分野の魅力を社会の各方面に伝えることを目的として、福島高専協力会・いわき市教育委員会主催により、「エネルギーコンテスト」が開催されました。
三回目となる本年度は、いわき市内から七校、十三チームが参加して技術を競いました。
本校では、生徒の興味・関心を高める活動の一環として第一回から「ソーラーカー部門」に参加してきました。今回は、出場を希望する十チームで校内選考を行った結果、「電撃なまず(他のチームを撃退する意味)」「ホワイトホース(スーホーの白い馬のような早い走りの意味)」「y=ax+b(一次関数のような直線的な走りの意味)」の三チームが出場しました。
レースは、三回行われ、先に二回ゴールした方を勝ちとする方式で、設定された二十個の電球からの光を、車に取り付けたソーラー電池に取り込み、速さを競います。後半は、抜きつ抜かれつの激戦となり、みごと本校の「電撃なまず」が優勝し、二連覇を達成しました。
この取り組みは、今日の科学技術や先端技術に対し、生徒たちへの大きな意欲づけとなっています。
ソーラーカーの活動の様子