教育福島0212号(1998年(H10)07月)-011page

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提言

子供と語ろう!生き方・あり方。親が、地域が、学校が。

三者が一丸となって地域の子供を育てよう

平成9年度 福島県道徳教育振興会議

 

少年非行や校内暴力、いじめ、登校拒否が大きな社会問題となっています。このような現状を直視しつつ、家庭、地域、学校が互いに役割を理解し連携を図りながら、次世代に生きる子供たちが心豊かで健全に育つよう、道徳教育の一層の充実を願って次のことを提言します。

 

1 「家庭」で大切にしたいこと 我が子の教育は家庭の大事な仕事です!

(1)しつけの中心は家庭です!

○ 小さい頃から、あいさつ、言葉遣い、整理整頓のしっかりできる子供に育てましょう。

○ 「ならぬことはならぬ」と態度で示し、善悪の判断ができる子供に育てましょう。

(2)家庭でのふれあいを大切にしましょう。

○ 家族のきずなを強め、自分の行動に責任の持てる子供に育てましょう。

○ 家族の一員としての自覚が持てるよう、家庭での役割を持たせましょう。

(3)親が行動の手本を示しましょう。

○ 口先だけの親にならぬよう、ものを大切にする心、感謝の心を行動で示しましょう。

○ ゴミを出さない努力、分別収集など環境へのやさしさを行動で示し、公徳心が育つようにしましょう。

 

2 「地域」で大切にしたいこと 地域の子供は地域で見守り、育てよう!

(1)地域の子供とのふれあいを大切にしましょう。

○ あいさつ、声かけで、子供と顔見知りになりましょう。

○ よその子も、わが子同様に叱れるようにしましょう。

(2)ふるさとを愛する心を育てましょう。

○ 地域の自然、文化のよさに気付き、子供とともに感動する体験を持ちましょう。

○ 地域を愛し、守るため、子供とともにボランティア活動に汗を流しましょう。

(3)地域の伝統と先人に学びましょう。

○ 地域の伝統や、お年寄の知恵・生き方から学ぶことを大切にしましょう。

○ 先人が育った地域に誇りを持ち、先人の教えに学びましょう。

 

3 「学校」で大切にしたいこと 地域に開かれた学校をつくり、心の教育を進めよう!

(1)一人一人が喜んで登校し、笑顔で下校する学校をつくりましょう。

○ 「わかる、できる授業」で、学ぶ喜びや楽しさを伝えましょう。

○ 子供のよさを見つけ、伸ばしていける学校にしましょう。

(2)自分たちの手で、よりよい生活を築こうとする子供に育てましょう。

○ 人の心の痛みがわかる子供を育て、善悪のけじめのある学級をつくりましょう。

○ 子供が主体的に取り組む環境美化活動、奉仕活動をすすめましょう。

(3)家庭や地域との連携を大切にした道徳教育を進めましょう。

○ 道徳の授業参観を積極的に持ち、「心の教育」への関心を広めましょう。

○ 豊かな体験活動を通し、思いやりや奉仕の心、規範意識を育てましょう。

 

 

 


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