教育福島0212号(1998年(H10)07月)-014page

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特集2

高校教育改革の推進

県中地区・新定時制通信制高校の基本構想

高等学校教育課

 

はじめに

県教育委員会では、昨年六月に発表した「県立高等学校改革計画第一次まとめ」に基づき、現在、男女共学化の実施や総合学科高校の配置など、高等学校改革の推進に努めています。

特に、定時制・通信制高校については、従来、勤労青少年等に就学の機会を与える役割を果たしてきましたが、社会の変化に伴い、両課程に学ぶ生徒の状況が大きく変わってきたことから、生徒の多様な学習ニーズに応え、新しい学び方ができる学校に改革する必要があります。

そこで、昼間主コース及び夜間主コースを設けたり、柔軟な単位認定を行うなど、新しいタイプの定時制単位制高校(通信教育実施校又は通信教育協力校を兼ねる)を県北、県中、会津及びいわきの四地区に配置することを検討しています。県中地区については、いくつかの建築候補地を様々な角度から検討してきましたが、去る四月二十八日に県教育長が発表したように、郡山市が建設する「郡山駅西口再開発ビル」内に新設することとしました。

 

一 学校の基本構想

現在、社会の変化に伴い勤労青少年の就業形態は多様化しており、更には、極めて多様な生徒が高等学校に入学するのに伴って、不登校や学校不適応、中途退学等の問題が増加しています。このような状況のもと、定時制課程及び通信制課程においては、多様な興味・関心、能力・適性、進路希望等をもつ生徒が、その学習歴に応じて学ぶことができ、また、一人一人の生活時間に合わせてゆとりをもって自分のペースで学びたい生徒にも対応できる、柔軟な学び方が可能な学習機関としての在り方が求められています。

そこで、定時制・通信制課程における教育の充実を図るため、新たな構想に基づき、定時制課程及び通信制課程を併置する本県唯一の高等学校を独立校として県中地区に配置し、専用校舎を整備することとしました。

この学校は昼間も夜間も、また、土曜日も日曜日も生徒が学ぶことができる機能的な専用校舎が必要であること、通学区域が広く生徒の多様な通学時間帯に対応できるように交通の利便性が求められることなどを踏まえて、上記のビル内に設置することとしましたが、後に述べる教育内容等も含めて、これからの新しい学校づくりの一つの例になると考えられます。

なお、開校時期はビルの完成予定に合わせて平成十三年四月を予定しています。

また、新しい学校名については一般から公募する予定です。

 

定時制課程の概要

(1) 設置課程…定時制課程における単位制課程

(2) 設置学科…普通科

(3) 修業年限…三年以上

(4) 昼間部(昼間主コース)及び夜間部(夜間主コース)の二部制とし、両コース間での単位の併修を認めます。

 

昼間主コース 昼間部に在籍し、[自由選択]科目も履修できるコース

夜間主コース 夜間部に在籍し、[自由選択]科目も履修できるコース

 

 

 


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