教育福島0212号(1998年(H10)07月)-049page

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博物館ノート

二千点をこえる

郷土玩具コレクション

県立博物館の収蔵庫には故福島大学名誉教授大竹正三郎氏が収集された二、一六一点の郷土玩具が保管されています。「郷土」と「玩具」という二つのことばの結びつきは私たちにほのぼのとした郷愁のような気分を与えてくれます。それに、伝統と素朴さ、そして民衆という連想が頭に浮かんできそうです。

コレクションの特徴としては以下の三点が上げられるでしょう。一、収集地は日本全国に広がるものの、土湯や鳴子を中心とした主要産地のこけしが七〇〇本も含まれていること。二、収集期間が昭和四十〜五十年代と限定されていること。三、購入年月日と購入場所、値段が記入されていること。

さて、郷土玩具の郷土ということばが流行した時期があります。大正時代のことです。「郷土史」や「郷土芸能」といった単語がす

ぐに思い浮かびます。先人がこの「郷土」ということばに込めた思いということにまで考えをのばすと、小さな人形たちからも「歴史」の世界がのぞけそうです。

三

三春駒

三春

三春人形

土湯こ


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土湯こけし