教育福島0213号(1998年(H10)09月)-044page

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県立図書館用語集

 

「県立図書館」に対して、どのようなイメージをお持ちでしょうか。そもそも、図書館自体について、受験生の勉強部屋、といった従来の固定観念が、まだ残っているのではないでしょうか。ましてや、「県立」の図書館。「市町村立図書館」との違いって、何?と思っている方のほうが多いのではないでしょうか。県立図書館は、県民全体、県内全域のための図書館として、直接来館する利用者へはもちろん、それ以外の面で、多種多様なサービス活動を展開しています。図書館界にとっては当たり前の仕事でも、一般の方々にとっては、なかなか分かりにくい業務かと思われます。今回は、そういった、いわば舞台裏での活動の一端をご紹介しましょう。名付けて「県立図書館用語集」。

 

ア行の部 移動図書館

図書館バス。普通は、自動車文庫などと呼ばれている。貸し出し用の図書を積み、定期的に各ステーションを巡回する。市町村立図書館の場合は、直接、地域住民への貸し出し返却サービスを行う。当館の場合は、まだ図書館の設置されていない町村の教育委員会へ、資料を貸し出す(公民館図書室において、利用者へ提供される)。また、読書活動の促進、読書施設の運営相談なども行う。地元に図書館のない地域における、読書環境活性化のための、援助活動の一つ。

福島県立図書館の移動図書館は「あづま号」の名前で親しまれている。

 

カ行の部 協力車

 

カ行の部 協力車

名前はまだない。市町村立図書館との連携を推進するために、県内を七コースに分け、各図書館を年十二度巡回する。相互貸借(サ行の部を参照)、資料の搬送、図書館運営に関する協力援助、情報交換などが主な使命である。「協力車通信」という、図書館向けの情報紙も発行されている(ハ行の部も参照)。

 

サ行の部 相互貸借

自館にない資料を他の図書館から借りたり、或は、求めに応じて貸し出したりする制度。利用者の資料要求は多様化しており、一館であらゆる要求を満たすことは不可能に近い。そのため図書館同士での貸し借りが行われている。図書という「モノ」がやりとりされる以上、物流体制の整備が必須である。協力車による搬送はその一手段。

 

タ行の部 図書館協会

たくさんの図書館協会が存在するが、ここでは福島県公共図書館協会のことをいう。加盟館の連絡提携と図書館事業の進歩発展をはかり、地方文化の興隆に寄与することを目的に発足した。現在、県内の公共図書館及び公

 

 

 


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