教育福島0215号(1998年(H10)11月)-007page

　

行事を展開したいと考えました。この行事は、県内外(外国を含む)の音楽家、演奏団体等を招聘し、音楽祭を開催して国際交流を図るとともに、我が県の音楽文化のさらなる発展を願い開催しようとするものです。開催期間は、七月下旬から八月上旬のうちの約一週間。会場としては、自然環境、景観に恵まれ、近辺に名所旧跡も多く、参加者や観光を兼ねた旅客の誘致にも有利な裏磐梯を中心として、公共施設、ホテル、特設会場等を考えています。滑走路も拡張され、それに伴って国際便の対応も可能になった福島空港と磐越高速道路の開通により、会場まで約一時間の行程を考えると、会場としての条件も十分に満たしていると思われます。

参加者としては、県内外(外国を含む)の指揮者、指導者、奏者、歌唱者等の希望する団体と個人とします。内容としては、指導者、団体、個人を対象とし、講習会、シンポジウム、一般聴衆にも公開する演奏会にしたいと思います。

心強いことに、国際的にご活躍されて知名度も高い湯浅譲二、小林研一郎、本名徹次の各先生は本県のご出身であります。お三人の先生方のご助力をいただければ、大きく道は拓けると考えます。

夢物語と思われるかもしれませんが、関係者の英知と能力を結集すれば、実現は可能だと思います。各位の忌憚のないご意見を賜りたいと願う次第です。

　

【著者紹介】

　

渡部康夫・わたなべ　やすお

　

〔略歴〕

郡山市　大正十五年十月六日生まれ

昭和二十二年三月　福島師範学校卒業

昭和二十二年四月　須賀川市立須賀川第一中学校勤務

昭和二十九年　喜多方女子高校

昭和三十三年　若松女子高校

昭和三十四年　喜多方女子高校

昭和四十四年　安積女子高校

昭和六十二年三月　安積女子高校にて定年退職

昭和六十二年十一月　福島県芸術功労者として県教育委員会より表彰される

昭和六十三年四月　郡山女子大学に非常勤講師として勤務

平成二年四月　郡山女子大学短期大学部音楽科に非常勤講師として勤務

平成五年三月　同大学を退職

平成六年十一月　地域文化功労者として文部大臣より表彰される

平成八年四月　福島大学教育学部音楽科の非常勤講師として勤務