教育福島0215号(1998年(H10)11月)-015page

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「産業社会と人間」年間計画

 

〇総合ガイダンス

〇自己の探求(自己紹介・自分史)

〇社会人の講話(二回)

〇職場見学会

〇進学講話

〇選択科目ガイダンス(二回)

〇履修計画作成(第一回)

〇職場体験学習(二回)

〇職場体験実習発表会

〇社会人講師講演会(二回)

〇履修計画作成(第二回)

○ライフプラン作成

〇ライフプラン発表会

 

(2) 総合学科棟増築

今年度中の完成に向けて、介護実習室、生物工学実習室、LL教室、プランニングルーム、図書室を新たに増築して、資格取得などのために学習しやすい環境づくりを進めています。また、総合学科の特色である少人数指導に対応するため、小・中・大教室などの既存施設の改修も行われています。

 

(3) 一期生の感想文より

《女子生徒》

私が総合学科に入学し、まず興味をもったのは、総合学科にしかない「産業社会と人間」という授業です。この科目では、職場見学に行ったり、講師を招いてお話しをしてもらうなどの授業を通し、働く意義について考えたり、自分の進路の参考にしたりします。自分の進路を様々な角度から考える機会がもてるので、この科目はとてもためになると思います。

私が小野高校を志望した理由の一つに、自分の興味・関心や進路に沿って科目が選択できることに魅力を感じたことが挙げられます。科目選択は全く自由なわけではなく制限もありますが、選択する上で一番大事なことは、興味・関心からだけではなく進路を考えた上で選ばなければならないことです。自分で時間割を作るのはとても難しいですが、慎重に科目を選択し、希望する進路の実現に向けて頑張っていきたいと思います。

《男子生徒》

今年から開設された小野高校総合学科に第一期生として入学しました。不安と戸惑いがありましたが、それと同時に自分で時間割が作れるという期待もありました。

自分で作る時間割。正直なところ、そんな事を自分で決められるのか心配でした。自分の進路に合っているか、進学するためにはどの科目を取るべきかなどをしっかりと考えて決めなければならないからです。二年次の科目選択の時には、先生と相談しながらやっとの思いで予備登録を済ませました。

今年は、総合学科開設とともに、三年に一度の大文化祭が開かれます。その準備で今、クラスは盛り上がっています。この大文化祭を土台に、数々の行事を成功させ、三年後には『夢をカタチに』また、それに近付いているようにと心から思います。

 

おわりに

 

小野高校に総合学科が開設され、「教育改革のパイオニア」を目指して、試行錯誤を繰り返しながらも学校を挙げて取り組んで九か月が過ぎましたが、生徒の間には、学科が上級生と異なることに対する違和感もなく、総合学科は順調に進んでいます。

生徒たちは、第一期生としての誇りをもって、意欲的に充実した毎日を過ごしており、主体的に判断し行動できる個性豊かな生徒たちが育っています。

今後は、施設・設備の整備、開設講座の規模、二期制に対応した科目の設定、卒業後の進路先開拓など、課題もありますが、教育委員会と学校とで協議しながら、その解決に取り組み、二十一世紀に生きる生徒たちのために、より良い総合学科にしていきたいと考えています。

 

総合学科棟完成予想図

 

総合学科棟完成予想図

 

 

 


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