教育福島0215号(1998年(H10)11月)-021page

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研究実践

 

平成8・9年度 県教育委員会指定研究

一人一人の個性を生かし

自己実現を支援する生徒指導の在り方

「生徒の自主的活動をとおして、目的意識を高め主体的に

判断できる能力、態度を育成するための実践研究

県立浪江高等学校

 

一 研究主題設定の理由

 

本校は、昭和六十一年に男子生徒が入学し、男女共学校として新たな出発をしました。

生徒は、総じて純朴で人なつっこくのんびりした生徒が多く、学習に励む生徒、特別活動でがんばろうという生徒、ボランティア活動に熱心な生徒などがいる反面、基本的な生活習慣に欠けていたり、学習の習慣ができていない生徒、小中学校時代からリーダーとしての経験がなかった生徒、高校生としての基礎学力が十分とは言えない生徒など、非常に多様化しています。このため、全体指導のみでは教育効果が期待できにくい状況にあります。

そこで、生徒の自主的活動をとおして、主体的に判断できる能力・態度を育成するには、学校生活のあらゆる機会をとおして目的意識を確立させ、自主的に活動できる場が必要であると考え、この研究主題を設定しました。

 

二 研究推進委員会の設置

 

校長、教頭、教務部、生徒指導部、進路指導部、各学年より合計十二名で構成し、課題解決への具体的な原案を作成し、実践後反省、改善を重ねました。

 

三 研究内容・方法

 

指導と実践のあり方については、

1) 生徒の自主的活動の基礎づくりをさせる段階=指導の段階

2) 援助指導をしながら生徒に主体的に実践させる段階

3) 生徒に自主的に実践させる段階

に分けることができます。

特別活動・学習活動・進路活動の三分野において、生徒一人ひとりに対してどの段階から指導・実践すれば成果をあげることができるかを考えて実施することにしました。

 

四 研究実践の成果と評価

 

1 特別活動への積極的参加

ア 部活動の活性化

年間をとおして活動するために、顧問が継続的に指導を行い、夏休み中の活動等を活発化しました。

イ 生徒会活動の充実

平成八年度の七十周年記念行事として、生徒会が中心となり全生徒で輪飾りによる壁画を制作しました。平成九年度の文化祭においても、仮装行列、壁画作成、催し物等を再び全生徒一丸となって行うことができました。ふたつの大きな行事を経験することにより、生徒活動は活発になってきています。

 

ウ ホームルーム活動の活性化

 

ウ ホームルーム活動の活性化

自己実現を目指して一人ひとりに目標を持たせ、それぞれ短冊に書かせて教室に掲示しました。自己評価を課してあるため生徒たちも責任を感じ目標を達成しようとする姿が見られました。

エ ボランティア活動に対する生徒の意識の啓発

老人ホーム慰問をはじめ、各種の募金活動や麻薬撲滅キャンペーン等への協力やポスターの校内掲

 

 

 


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